【“職人”の無人島レポート⑦】つながり、動画撮影「テントの露コーヒー」(来島)

【“職人”の無人島レポート⑦】つながり、動画撮影「テントの露コーヒー」(来島)

開拓団受け入れに向けて、カトパンとともに無人島へ向かった”職人”こと、橋本。
“職人”による無人島レポート第7弾です。

前回のレポートはこちら
【“職人”の無人島レポート⑥】魅力の本質(来島)

朝、テントの中で目を覚ますと、すでに室内は朝日で十分な明るさになっていた。昨夜は寝る前に強い風の音がしていたが、今は聞こえない。寒くもない。いい日になりそうだ。

隣を見るとカトパンはまだ寝ていた。音を立てないように動いて、天井を見上げる。「無人島に来たなあ」と思う。昨日のことを思い出しながら、しばらくゴロゴロしているうちに、何となく一首詠んだ。
「無人島 肉も火もあり 水もあり パーリナイと つぶやいてみる」

無人島でやることは、何でも特別になる。私は「無人島ゴロゴロ」を楽しんだ後、「無人島ストレッチ」をして体をほぐした。次はいよいよ「無人島起床」だ。

出入口のジッパーを開けて靴を履き、テントを出る。振り返ってジッパーを閉めようとしたとき、テントの表面が露で濡れていることに気づいた。よく見ると、露はびっしりとテント全面を覆っている。このとき、普段なら「撤収までに乾かさねば」と思うところ、「もったいないなー」と思ったのは、完全に無人島マインドになっていたからであろう。一時的に水不足の危機を感じてからというもの、どこかに飲める水はないかと、無意識に探していたのだと思う。

こういうときに、私は「つながっている」感覚を得る。常にそのことを考えていると築かれる、自然環境との関係。もし、ナイフがなければ、代わりになりそうな石とつながるだろう。ロープがなければ蔓と。水がなければ露と。大昔の人間は、そうやって常に周囲の自然とコネクトして、共存していたはずだ。私は、都市に暮らしながらその感覚を羨ましく思うときがある。

今も昔も変わらないのは、たぶん人とつながることだ。いつも考えている、誰かと。それは、家族かもしれないし、恋人かもしれないし、友人かもしれない。ただ、結局のところ、いつも考えているなら、その相手は自分の生存にかかわる存在だ。水や火と同じように。

散歩がてら、しばらく周囲を散策して戻ると、カトパンも起きて外へ出ていた。早速、露のことを話す。「これ、集めれば飲めますね。こういうの撮ったらおもしろいかも」私は「今後こういう動画があったらいいですね」くらいのつもりだったが、カトパンの嗅覚が何かを捉えたらしく、「それ、今、撮りましょう」ということになった。考えてみれば、確かにちょうどいい題材かもしれない。「テントの露を集めて飲み水にする様子」これならば、島の未知を明かすことなく無人島ならではのおもしろさを伝える動画になる。朝日で露が消えないうちにと、早速、慌ただしく撮影準備に取り掛かった。

飲み水を作る手順は、こうだ。
テントの表面についた露を、タオルで拭き取る。

タオルを絞って、器に露を集める。

貯まった水を、ろ過する。

ろ過した水を、煮沸する。

完成。

途中、「テント1張りでどれくらい貯まるでしょうか?」クイズを挟んだり、「絶対こぼすなよ!」などの日本の伝統文化を盛り込んだりしながら、撮影はたぶん無事に終わった。

水を煮沸している間に、できる男カトパンが手際よく朝食のサンドイッチを作ってくれていた。トマトと、卵と、何かが、雑に、いやワイルドに挟まれている。完成した飲み水で入れたテントの露コーヒーと、ワイルドサンドイッチで、ようやく朝食をとった。沁みる。我々は、確かに無人島にいた。時刻はそろそろ9時になるところだった。

(つづく)

第8弾はこちら
【“職人”の無人島レポート⑧】整地、動画撮影「海水パスタ」(来島)

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