Iキューブは、花まるの年中・年長コースで使用している立体教具です。立体でも平面でも遊べるのが特徴で、可能性は無限大。高積み競争や箱入れ競争、対戦形式の配置ゲームなど、遊びのなかで自然と空間認識力や平面図形のセンス、数え上げの力なども磨かれます。子どもたちの発想によって、遊びがどんどん発展していくのも魅力です。
ある教室長が「年中の女の子が、キューブのピースを人に見立てて、ごっこ遊びをしている」という事例を紹介しているのを聞いて、「そうそう!」と強く共感しました。というのも、わが家の子どもたちもごっこ遊びが大好きだからです。
保育園ごっこ、お店屋さんごっこ、宇宙船ごっこ……。特に新年中の次女は、まさに“隙あらばごっこ遊び”の時期。絵の具の一本一本に人格を与えて遊びはじめるほどです。だからこそ、Iキューブのピースでごっこ遊びをする子の姿が、ありありと想像できてほっこりしました。
以前、ごっこ遊びにどうかかわるか、という相談を受けたことがあります。基本は、「うんうん」と見守ること。そのまなざしだけでも子どもは嬉しいものです。ただ、家庭でのごっこ遊びは「大人も巻き込まれる」という点が、悩みの種かもしれません。
参加するかどうかは親次第で、見守るだけでも十分ですが、私は“一緒に楽しむ派”です。そのときに意識していることが、二つあります。
① 同じ世界に入りつつ、少しだけ“崩す”
ごっこ遊びは、同じやりとりを繰り返すのが楽しいもの。ただ、その流れに慣れてきたタイミングで、あえて少し崩してみます。
たとえば保育園ごっこなら、登園時の「お預かりしまーす」の流れを続けるだけでなく、「今日は鼻水が多いのでお預かりできません」「お熱が出たのでお迎えお願いします!」などと展開を変えてみる。すると、それに対する子どもの反応が新鮮でおもしろく、思わず観察してしまいます。さらに次からは、子ども自身が“崩し”を取り入れてくることもあり、ごっこ遊びの幅も広がっていきます。
②大人の語彙のシャワー
「全速力で走ってきたねぇ」
「スポットライトが当たっているみたいだった」
ごっこ遊び中、そんな言葉が自然と自分の口から出てきます。勉強のにおいが少しでもしてしまうと途端につまらなくなってしまうので、その塩梅が難しいのですが……。子どものごっこ遊びの設定がおもしろくて、見て感じたことを、大人の語彙で自然と言葉にしている、そんな感覚でしょうか。その語彙に、ぴくん! と反応して、次からはその言葉を使おうとする子どもの反応にも、また成長を感じるものです。
①は少し意識して、②は自然に。そんなかかわりもひとつの楽しみ方かな、と思っています。
わが家の次女も年中となり、Iキューブに触れはじめました。これからどんなオリジナルの遊びを生み出していくのでしょうか。「わが家ではこんな遊び方をしています!」というエピソードがありましたら、ぜひ教室長にお聞かせくださいね。
花まる学習会 勝谷里美
🌸著者|勝谷 里美
花まる学習会の教室長を担当しながら、花まる学習会や公立小学校向けの教材開発や、書籍出版に携わる。現在は、3児の母として子育てに奮闘中。著書に『東大脳ドリルこくご伝える力編』『東大脳ドリルかんじ初級』『東大脳ドリルさんすう初級』(学研プラス)ほか
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