【花まるリビング55】『発見、習慣、対話』勝谷里美 2026年3月

【花まるリビング55】『発見、習慣、対話』勝谷里美 2026年3月

 年末に「今年を漢字一文字で表すと?」と振り返ったり、年始に一年のテーマを漢字で決めたりする方もいらっしゃるかもしれません。そこで私も、新しい年度の始まりに向けて、子どもとのかかわり方のテーマを漢字で決めてみることにしました。(一文字には収まらなかったので……熟語にて。)

 新年中になる次女とのテーマは【発見】。
 実は、「発見」は花まる学習会の年中コースで大切にしていることのひとつです。自分で考え、自分で発見することを楽しめるようになったら、それは学習の場面のみならず、これからの人生で大きな武器になるはず。そして、裏テーマは、「その【発見】を一緒に楽しむ余裕を、親である私自身がもつこと」。日々の慌ただしさに引っ張られがちですが、この年代の子との触れ合いからしか味わえない楽しさを満喫していきたいと思います。

  新小4の長男とのテーマは【習慣】。
 花まるオンラインの低学年コースを受講する彼にとって、学習スタイルががらりと変わる高学年コースへの挑戦の一年。子どもの学習習慣はもちろん、私自身の生活リズムも見直しながら、親子で“いい習慣”をつくっていきたい、という思いを込めました。

 1月のサボテン(計算教材)で、小3の山場である3ケタ×2ケタの筆算に取り組みました。工程が多く、実際にわが子もドーンと壁にぶつかりましたが、そのぶん、これからの成長課題がよく見える単元でもありました。

 観察してみると、長男がつまずきやすいポイントは大きく二つ。
① 音やリズムが似ているかけ算の式が混ざってしまうこと
  ⇒かけ算九九の暗唱を100%にする!

②かけ算や足し算の“最後”でのミス
 最後の最後で、気が抜けてしまうことが多いようです。振り返ると、集中力が低い状態で取り組んだ「あさがお(書き写し教材)」の宿題でも最後の一文字だけ書き忘れることが度々ありました。
 ⇒最後まで詰め切る力を伸ばそう!

 冬休みに比較的時間がとれたことで、ここまでじっくり観察できました。同時に、去年は本人に任せることも多く、あまり長男を観察できていなかったな、という気づきもありました。小4は「青い箱」に入りつつあり、親に口出しされるのはいやな時期であることは大前提ですが、あまりに無関心でもダメな時期。適切な距離感で、新しい習慣づくりに、一緒に取り組んでいきたいなと思っています。

 新小6の長女とのテーマは【対話】。
 先日、長女とのあるやりとりを先輩に話した際、「もっと対話をしたほうがいいのでは?」と気づきをもらったことが、このテーマを選んだきっかけです。私は、長女のことは「もう大人」として接しているつもりでしたが、実はまだまだ子ども扱いしてしまっていたようです。十年以上「子ども」として接していた親の感覚は思っている以上に根深い。だからこそ、意識して「対話」する一年に。

 このコラムを書かせていただいて、早五年。
 子どもたちはどんどん成長し、日々の子育てで感じることも変化していますが、願うことは変わりません。
 子どもにかかわる大人が、自分自身のことも大切に、笑顔でいられますように。
 日々の子育てのなかで、「あ、そういう見方もあるのかも」と思える瞬間につながっていたら嬉しいです。一年間、ありがとうございました。

花まる学習会 勝谷里美


🌸著者|勝谷 里美

勝谷里美 花まる学習会の教室長を担当しながら、花まる学習会や公立小学校向けの教材開発や、書籍出版に携わる。現在は、3児の母として子育てに奮闘中。著書に『東大脳ドリルこくご伝える力編』『東大脳ドリルかんじ初級』『東大脳ドリルさんすう初級』(学研プラス)ほか

花まる教室長の子育て奮闘記カテゴリの最新記事