花まるSTORY

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【花まるリビング⑮】『宿題バトル経過報告 ~子どもを見る眼の解像度を低くしてみる』勝谷里美 2022年7月

 昨年の秋、私が産休・育休に入ったことにより、二年生の長女が学童保育を退所。家で過ごす時間が増え、勃発したのが宿題バトルです。学童でしていた宿題を家ですることに。たいした量ではないしリズムをつかめば大丈夫、と高を括っていたら(なんで、こんな […]

【タカラモノはここに④】『わからない』山崎隆 2022年7月

 中学生の頃、ある日ラジオからこんな曲が流れてきました。   夏が過ぎ 風あざみ  誰のあこがれにさまよう  美しい曲だな、と思いました。言わずと知れた井上陽水さんの『少年時代』です。その頃は知らない言葉を歌詞から覚えることが多い時期でした […]

【おはなしのキッチン❸】『若草物語』平沼純 2022年7月

 作者オルコットの自伝的小説とも言われている、アメリカ児童文学の不朽の名作『若草物語』。優しく美しい長女メグ、活発で男勝りな次女ジョー、穏やかな三女ベス、甘えん坊の末っ子エイミー。19世紀後半のアメリカを舞台に繰り広げられる、魅力的なマーチ […]

【花まるリビング⑭】『“ピタリ”と当てはまる声かけ、そのときのその子に響く声かけ』勝谷里美 2022年6月

 苦手なものは?と聞かれたら「車の運転」と答えます。子どもが保育園に入園したタイミングで、十何年ぶりに運転を再開。5年経ったいまでも、慣れない道の運転は緊張します。  保育園の駐車場を出た先に、信号のない交差路があります。細い道ですが、絶対 […]

【タカラモノはここに③】『記憶のかけら』山崎隆 2022年6月

 少し前の話になりますが、東京の今年の桜はちょうど入学式に重なるところも多かったようです。桜の木の下で写真を撮っているご家庭をいくつか見かけました。教室の前では、舞い落ちる桜を帽子の中に集めようとぴょんぴょん跳ねながら遊ぶ子どもたちの姿が見 […]

【おはなしのキッチン❷】『トムは真夜中の庭で』平沼純 2022年6月

 夜のしずけさが、そのなかになにかはらんでいるように思われるのだ。邸宅ぜんたいが息をころしているように思われ、くらやみがトムにこう問いつめているように思われるのだ。―おいでよ、トム。大時計が十三時をうったよ。きみは、いったいどうするつもりな […]

【花まるリビング⑬】『YouTubeの価値観、読書の価値観』勝谷里美 2022年5月

 先日、2年生の長女が寝言で、「それ、どうでもよくない?」(語尾があがる感じで)と言っていて思わず吹き出してしまいました。  ただ一方で、反抗的な態度もまだ「かわいいなぁ」の範疇だった幼児期を卒業し、いよいよ母とのバトルが激しくなるであろう […]

【おはなしのキッチン❶】『長くつ下のピッピ』平沼純 2022年5月

 さて、その朝、ピッピはジンジャークッキーを焼こうとしていました。いまはちょうど、ねりあげたものすごい量の生地を、台所のゆかにのばしたところです。  「だって、そうでしょ?」ピッピはニルソンさんにいいました。「ジンジャークッキーを五百枚も焼 […]

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