1月睦月|部位によって味わいが変わる楽しい野菜

1月睦月|部位によって味わいが変わる楽しい野菜

 寒い季節に出番の多いメニュー、鍋料理。準備が簡単なうえに、野菜がたっぷりとれ、いろいろな素材を食べられるので栄養的にもとてもいいですよね。わが家では、困ったときの鍋料理です。

 鍋料理に必ずと言ってもいいくらい登場するのが白菜ではないでしょうか。くせもなくボリュームも出るので、どんな鍋料理とも組み合わせできます。白菜=鍋のイメージが強くなりがちですが、実はいろいろな使い方を楽しめます。

 鍋料理以外で私がよく作るのはサラダです。気温が下がって甘味の増した白菜は、生で食べるとシャキシャキと噛み応えもよく、ドレッシングもよく絡むので食べ応えもあってダイエット中にもおすすめです。縦半分に切ってから斜め細切りにして、サラダにしてみてください。
 そして、塩と柚子の皮の千切り、生姜の千切りと作る浅漬け。白い肉厚の下の部分はそぎ切りにして中華スープや中華風の炒めものにするとトロリと柔らかくなって甘味が強くなります。
 あとは、さっと蒸し煮にして、辛子醤油で和えたり、半日天日干しにしてからキムチを作ったり…大きな白菜があっという間になくなっていきますよ。

 柔らかい葉の部分はサラダ、お味噌汁、浅漬けに、白い肉厚の部分は斜めに細切りやそぎ切りにしてスープや炒めものに。大きな野菜ならではの、部位による味や食感の違いを子どもたちと一緒に食べ比べしてみてくださいね。

★食のプロからのアドバイス★

おうちでチャレンジ!
白菜と鯖缶のさっと煮

白菜の葉の部分…150g
さばの缶詰………1缶
水…………………50cc
生姜の千切り……1かけ分
酢………………大さじ1
醤油……………大さじ1

①鍋に野菜とさばの缶詰を入れて蓋をしたら8~10分蒸し煮にする。
②仕上げに酢と醤油を回しかけて、まんべんなく混ぜる。

骨ごと食べられる栄養満点の鯖缶と白菜の組み合わせ。簡単なのにうま味たっぷりです。鯖缶をツナ缶に変えて同じように作ってもおいしいですよ。


🌸著者|江口 恵子

江口恵子 フードスタイリスト・料理家。心も体も健やかな気持ちのいい暮らしは、日々のごはんからはじまる。そんな想いから、おいしさと作りやすさを追求したレシピで料理教室のレッスンを行っている。雑誌やWEB、広告でのレシピ提案やスタイリング、企業やメーカーのレシピ開発などにも携わる。著書に『作って伝える郷土ほっこりおやつ』(赤ちゃんとママ社)『子どもと一緒に季節の食しごと』(マイナビ出版)ほか。

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