3月弥生|旬ならではのおいしさ

3月弥生|旬ならではのおいしさ

 どの食材もそうなのですが、やっぱり旬の素材の味や香りは格段によいものです。地味な色合いの野菜が多い冬から、春になると、一気に色鮮やかな野菜が出てきます。新玉ねぎ、新キャベツ、新ごぼうに春人参…「春」や「新」と頭につくだけで、瑞々しさや新鮮さ、エネルギーを感じませんか?
 実際、芽吹きの時期、春に出回る野菜はとってもエネルギッシュで水分を多く含み、香り豊かで口当たりも柔らかいんですよ。

 春が旬の野菜はいろいろありますが、グリーンピースにスナップエンドウ、そら豆といったフレッシュな豆類は春の象徴のような気がします。
 グリーンピースが苦手というのは、子どもに限らず、大人にも結構多かったりします。ですが、旬の時期の生のグリーンピースを食べると、印象がまったく違っておいしいかも!?という声もよく耳にします。
 さや入りのグリーンピースを買ってきて、お子さまと一緒にさやから出すところから始めてみてください。清々しい春の香りとぷりっとした歯ごたえ、ほのかな甘さを味わうと、グリーンピースのイメージがガラリと変わると思いますよ。
 さやから出す作業は子どもたちも大好きなお手伝いの一つです。春はさや入りの豆類やさやごと食べる豆類のおいしさを存分に味わってみてください。

★食のプロからのアドバイス★

おうちでチャレンジ!
グリーンピースごはん

グリーンピースのグリーンと卵の黄色が春らしい色合いの、目にもおいしいごはんです。

米………2合
グリーンピース…3/4カップ
昆布……2枚
酒………大さじ1
塩………小さじ1

卵………1個
塩、胡椒…少々

①炊飯器にお米と水をセットし、さやから出したグリーンピース、調味料を加えて普通に炊く。
②フライパンにサラダ油を少々熱し、塩、胡椒少々を加えて、よく溶いた卵を流し入れ、炒り卵を作る。
③炊き上がったごはんに炒り卵を加えて、さっくりと混ぜて蒸らす。


🌸著者|江口 恵子

江口恵子 フードスタイリスト・料理家。心も体も健やかな気持ちのいい暮らしは、日々のごはんからはじまる。そんな想いから、おいしさと作りやすさを追求したレシピで料理教室のレッスンを行っている。雑誌やWEB、広告でのレシピ提案やスタイリング、企業やメーカーのレシピ開発などにも携わる。著書に『作って伝える郷土ほっこりおやつ』(赤ちゃんとママ社)『子どもと一緒に季節の食しごと』(マイナビ出版)ほか。

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