8月葉月|夏野菜で水分補給!

8月葉月|夏野菜で水分補給!

 蒸し暑い日本の夏。夏バテしないように、熱中症予防に、と水分補給をまめにするよう意識していると思いますが、実は水やお茶をがぶがぶ飲んでもあまり効率よく体内への水分補給ができないのです。
もちろん、水やお茶を飲むことも大切なことですが、果物や野菜に含まれる水分の方が体内へ吸収されやすいそうですよ。冷たい飲み物ばかりを飲むより体にも優しいですし!!

 さて、夏といえば、すいか。冷やしたすいかに塩を振って食べると、水分補給になるのはもちろん、体の中から熱を取ってくれてじんわりと涼しくなるのを感じます。おまけに、うり科の野菜や果物は、水分代謝を促してくれるので、ついつい水分を取りすぎてしまう、この時期のむくみ防止にもなります。
すいかを筆頭に、きゅうり、ナス、トマト…。うり科の植物や夏野菜は体の中から熱を取り除き水分補給にもなる、自然界はなんとも理に適っていますよね。

 きゅうりに味噌をつけて食べる「もろきゅう」、浅漬けのきゅうりを割りばしに刺しただけの「冷やしきゅうり」、料理ともいえない素材そのものを食べているようなものですが、みずみずしく、鮮やかな緑色は見ているだけで爽やで、暑くて食欲がないときでも、ぽりぽりと歯ごたえのあるきゅうりなら食べられたりもします。

 夏だからこそ楽しめる、きゅうりのシンプルな食べ方を、お子さまと一緒に水分補給もかねていろいろお試しください。

★食のプロからのアドバイス★

おうちでチャレンジ!
じゃばらきゅうりの浅漬け

きゅうり 3本
生姜 1片
塩 小さじ1/2
酢  50㏄
きび砂糖 大さじ1
みりん 大さじ1
醤油 小さじ2
だし昆布 5㎝角1枚

①きゅうりは洗ってまな板に置き、左右から菜箸で挟む(この菜箸がストッパーになり、下まで切り落とさずにすみます)。2ミリ幅に切り込みを入れる。
②きゅうりを裏返し、逆側も同じように切り込みを入れる。2~3cmの長さに切り、塩を全体にまぶして15分おく。
③水分を軽く絞り、ジッパー袋かタッパーに入れ、調味料とだし昆布、千切りにした生姜を加えて全体をよく混ぜ、1時間以上おく。


著者|江口 恵子

江口 恵子 フードスタイリスト・料理家。心も体も健やかな気持ちのいい暮らしは、日々のごはんからはじまる。そんな想いから、おいしさと作りやすさを追求したレシピで料理教室のレッスンを行っている。雑誌やWEB、広告でのレシピ提案やスタイリング、企業やメーカーのレシピ開発などにも携わる。著書に『作って伝える郷土ほっこりおやつ』(赤ちゃんとママ社)『子どもと一緒に季節の食しごと』(マイナビ出版)ほか。

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