年長クラスの思考実験「鏡写し」。
最初は単純に形を見つけて楽しんでいた子どもたち。今日はそこから動きをつけた楽しみ方をする子どもが続出した。
最初に見つけたのはYくん。
「先生!来て!」と呼ばれて見せてもらったのはチューリップだった。
「よく見つけたね!」と声をかけると、「これで終わりじゃないよ!いくよ~!」と鏡を少しずつ動かして見せてくれた。
「花がひらいてるみたいでしょ!」とにっこり。
つぼみがひらいて大きな花が咲いたように見えるからおもしろい。私の反応を見て気になった子どもたちが数人、Yくんの周りに集まってきて同じように見せてもらっていた。
「お~すげ~!」と驚いたあと、「ほかにもあるかな?」と視点を増やして自分の席へ戻っていった。
Yくんの発見を起爆剤に、そういった楽しみ方をみんなが探そうとしていた。
「細かったとんぼが太っていくよ~!」と動かしたり、その子を見た隣の子は「とんぼがダイエットしたんだよ!」と反対に動かしたり。
コウモリの形を見つけていた子どもは、もう一度そこに鏡を置き「こうしたらバタバタしてるみたい!」と動きをプラスしていた。輪が広がっていく感じが目に見えてわかった。
同じことを繰り返すのではなく、新たに見つけた形やすでに見つけていた形に動きをつけていた。
ちょっとした一工夫がそれぞれで見られたのはおもしろかった。
~教室レポートより~
by Risako Tanaka