鏡の世界に入ることで、普段あまり見ない形を見つけ楽しみ、その子の感性が見えてくる。
見つける形が決まっており、見つけるポイントはいくつかある。
・見つける形の全体像を知っていること
・見つける形の特徴を見つけ出すこと
・見つける形の半分の形(対称)を見つけ出すこと
多くの子が鏡をテキストに置き、向きをいろいろと変え試し見つけていく。
数名は完成形をイメージし、その特徴を絵の中から探し出し、その近くに鏡を置き探していく。途中から完成形のポイントを見つけてから鏡を置く、この辺かなと予想して探している子が増えてきた。また、この思考実験は見つける形が決まっているが、それ以外にもいろいろな形を見つけることができ、それにはまっている子もいた。
「足が少ないタコがいたよ」「宇宙人みたいなのもいた」「鳥を見つけたよ」と子どもたちが発見し、見えている世界を一緒に見て喜ぶことも楽しい時間。ハートやうさぎの顔は、他のページでも似たような形があり、「ここにもハートがあった」と見に行くと、少し形は崩れるが確かにハートに見える。答えとなる形を探すだけでなく、「こんな形も見つけたよ」と別解を楽しみながら見つける中で、いろいろな形を想像したり、試行錯誤したりする経験をしていた。
早く終わった子は、運筆のページや数字に鏡を置き、「半分のところに置いたら同じ形になった」と対称を見つけ楽しんでいた。
このような実体験が小学生になってから出てくる図形や思考力問題でもいきてくる。
~教室レポートより~
by Ryo Kusakabe