2025年度の花まるサマースクール、現場からのレポートをお届けします!
今回は、「サムライの国」のコースを引率した「アロハ」のレポートです。
この2泊3日を通じて子どもたちはたくさん成長していきました。「自分を想う」「相手を想う」「自分で考える」ということを大切にしていこうと伝えて始まった3日間。
子どもたちからは「たくさん相手を倒したい!」「戦いたい!」という気持ちを感じました。「自分を想える」素敵な子どもたちです。
いよいよ天下統一戦がはじまりました。初戦は攻めきるという姿勢を見せ、3ポイント。 しかし、そこからはコテージ軍とマイン軍に挟まれる展開になりました。それでも子どもたちは一致団結して勝ちを信じます。次の合戦でもポイントは取れません。そして迎えた子ども大将戦。子どもたちは着実にチームワークを育て強くなっていました。大人がアドバイスできないなか、子どもたちは、互いに声をかけ合い、自分で判断して戦います。しかし、全力を出しても天下統一できるとは限らないのがサムライの合戦。ポイントは重ねることができず、無情にも終了の笛が鳴りました。
ほかの宿の天下統一が決まったとき、私の目に映ったのは子どもたちが拍手をしてほかの軍を称えている姿でした。「相手を想う心」が子どもたちのなかに確実に育まれています。
敗戦という結果を受けて、子どもたちは「逆境」を感じたことでしょう。それもまた素晴らしいこと。その「逆境」こそ、力に変えていけるはずです。
そして、迎えた天下統一戦2回目。子どもたちの悔しさのバネが弾けたようでした。「こっちが空いているから誰か来て!」「相手はこっち側から攻めようとしているよ!」チームのために動きはじめた子どもたち。仲間を想い、視野を広げ、自分で考えることができた子どもたちは、ますます強くなりました。大将という立場の私には合戦中、子どもの背中が見えます。その背中はひと回りもふた回りも大きくなったように見えました。そして果たした天下統一。全員の成長の証です。「勝つ」という目標に向かって、一人ひとりが自分に向き合い、相手を想い、考え行動したからこそ成し得た結果です。
「みんなで笑顔で帰りたい」
何人かの子どもたちから聞いた言葉です。その言葉通り、宿に戻るバスのなかは子どもたちの全力を尽くした達成感あふれる笑みで満たされていました。
この3日間、子どもたちは、全力で遊び、挑戦してきました。次の一歩は、きっと自分の力で。保護者のみなさまのまなざしのもとで子どもたちは、さらなる一歩を踏み出せると信じています。
また、どこかで会えることを、成長した姿を見られることを願っています。改めまして、ご参加くださりありがとうございました!
2025年 夏
花まる学習会 アロハ/吉岡直哉
吉岡直哉(よしおかなおや)/アロハ
🌳花まる野外体験公式サイト
https://hanamaruyagai.jp/