【花まるサマースクール2025】おさる/野田一樹🌻川遊びの国

【花まるサマースクール2025】おさる/野田一樹🌻川遊びの国

2025年度の花まるサマースクール、現場からのレポートをお届けします!
今回は、「川遊びの国 」のコースを引率した「おさる」のレポートです。

 

🐡川遊びの国🌼

このたびは、花まるサマースクール「川遊びの国」へご参加いただき、誠にありがとうございました。今回の体験が、子どもたちにとって「楽しかった」だけで終わらない、心に残る貴重な経験となることを願っております。


集合時、子どもたちの表情には期待と緊張が入り混じっていましたが、徐々に一緒に過ごす仲間との距離が縮まり、笑顔が広がりました。約3時間のバス移動も、みんなでレクリエーションを楽しんであっという間に宿へ到着。バスを降りる頃には班の仲間はもちろん、班を越えて名前を呼び合う姿がとても印象的でした。その一方で、なかにはすぐに打ち解けられずに戸惑っている子も。けれども、そういった子が次第に打ち解け自分らしさを発揮する姿や、周囲の子が自然とそのきっかけを作ってくれる姿に触れ、子どもたち一人ひとりのさまざまな成長を感じた3日間でもありました。


楽しみにしていた川遊びでは、川に入る前からその美しさに目を奪われる子どもたち。都会ではなかなか見られない透き通った水に足をつけた瞬間、「気持ちいい!」と満面の笑みになり、冷たさも忘れ、顔をつけて川のなかの世界をのぞきこみます。水面と水中ではまるで別世界で、石の上をぺたぺた動く魚や、スイスイ泳ぐアユ、さらにはテナガエビやカニ、ヤゴなど、珍しい生き物たちが見つかりました。初日は魚を捕まえることができない子もたくさんいましたが、「今日こそは!」と挑んだ2日目には、「浅瀬のほうが捕まえやすい」「網を顔の前にセットしておくと入るよ」などと工夫を共有し合い、多くの子が魚を捕まえることに成功しました。何度逃げられても諦めず、魚の動きの特徴を観察しながら捕まえようと試行錯誤するなかで、たくさんの発見がありました。実際に体験するからこそ得られる学びの深さを、改めて実感しました。


川遊びのクライマックスである飛び込みでも、数多くのドラマが生まれました。飛び込みを楽しみにしていた子も、実際に岩の上に立つと予想以上の高さにためらい、足がすくんでしまうこともありました。そんなときに支えとなったのは、仲間の存在です。「がんばれ!」という応援に背中を押され、涙をこらえながらジャンプした子の姿に、大きな成長を感じました。一度飛んでしまえば、「楽しかった!」と笑顔になり、繰り返し挑戦する子も多く、「まず一歩踏み出すことの大切さ」を、子どもたち自身が教えてくれたように思います。


宿では、「来たときよりも美しく」を合言葉に、荷物の整理整頓にも力を入れました。自分たちの部屋だけでなく、廊下や靴箱、トイレや洗面所まできれいにした子どもたち。自分たちにできることはないか、常に考えて行動しました。「きれいに使おう」という意識を高く保ち、みんなで声をかけ合って忘れ物や紛失も防ぎました。


たった3日間、親元を離れいつもと違う環境で過ごすことで、子どもたちは驚くほど成長します。目に見えてわかる成長もあれば、小さな成長の芽として内側に生まれたものもあります。その小さな芽に気づき、ご家庭で大切に育てていただけたら幸いです。


改めまして、サマースクールにご参加くださり、誠にありがとうございました。


2025年 夏
花まる学習会 おさる/野田一樹

 

 

野田一樹(のだいつき)/おさる

花まる学習会(関西ブロック)

 

🌳花まる野外体験公式サイト
https://hanamaruyagai.jp/

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