2024年度の春の外遊び王国、現場からのレポートをお届けします!
今回は、「春の外遊び王国 」(2泊3日)のコースを引率した「ぷーさん」のレポートです。
このたびは「春の外遊び王国」にご参加くださり、誠にありがとうございました!
■1日目
宿に着いたあとは団ごとに巨大紙飛行機を作りました。「こうするのはどう?」「翼をつけようよ」仲良くなった子どもたちは意見を交わしながら作り上げていきました。その後は、応援合戦の役割を決めて練習をおこないました。「団長をやりたいです!」と手を挙げた子たちに対して「どうやって決める?」と議論が始まります。みんなで決めようとする姿勢に心打たれました。「意気込みを聞こうよ」「立候補した理由を話してほしい」と言った言葉が出てきて、じゃんけんやくじ引きではなく本気で誰にするか考えたいという気持ちが伝わってきました。
■2日目
午前の活動は「巨大紙飛行機飛ばし」。「投げ方を変えたらもっと飛ぶんじゃない?」それぞれ感じたことを言葉にしながら、どうしたら飛距離を伸ばせるかを考えました。その後、リレーの順番決めをおこないました。「2回走る人は誰にする?」という問いかけに「足が速い人」とみんな答えました。「でもそれぞれの足の速さを知らないよね?」「じゃあ、走ってみればいいじゃん!」と子どもたちからナイスアイデアが。みんなで頭と心を使いながら「みんなで」リレーの順番を決めました。
午後はいよいよ大運動会本番。まずは応援合戦を行いました。振付やかけ声は自由。どの団もオリジナリティあふれる応援でした。その後は大縄跳び。こちらも「端っこは跳びにくいから、真ん中にぎゅーって集まった方がいいよ」など勝ちたいゆえのアイデアがたくさん出ました。「1、2、3、4…」仲間が跳んでいる回数を大声で叫ぶ声に、心が一つになっているのを感じました。
今回の2泊3日で大事にしたことは、「話し合い」です。 リレーの順番決めや応援合戦の振付決め、班で一つ作る巨大紙飛行機。チームみんなで決めるからこそ、自分の「こうしたい」が必ずしも叶うとは限りません。そんななかで一つの答えを出す。そのためには自分の想いを伝えつつ、相手の想いも大事にすることが必要です。そういう経験をしてほしいと思いながら子どもたちと接しました。「Aさんがいいと思う!」と仲間を推薦する子もいましたし、役割を譲ってあげる子もいました。「こうやって決めるのは?」など子どもたちのなかから意見が出て、前に進んでいきました。私がアドバイスしたことはほとんどなく、子どもたちだけで仲間の想いを組みながら、一つひとつの答えを出しました。心と力を合わせて本気で戦ったからこそ喜びも悔しさもひとしお。自分と同じくらい仲間を大事にし、力を合わせた今回の経験が、これからのお子さまの人生を彩ることを願っています。
2025年 春
花まる学習会 プーさん/坂口徹
坂口徹(さかぐちとおる)/プーさん
写真館
<冬の外遊び王国>





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