2025年3月に開催した花まる雪国スクール、現場からのレポートをお届けします!
今回は、「花まるスキー王国」のコースを引率した「アンティーク」のレポートです。
このたびは花まるスキー王国にご参加いただき、誠にありがとうございました。
行きの列車では、レクをしながら湯沢へ向かいました。はじめは緊張している子もいましたが、「イェイ!」「できた!」や「野外体験7つのお約束」をみんなで言っているうちに、車内に一体感が生まれ、子どもたち同士の会話も自然と増えていきました。おやつタイムの頃にははじめて会ったとは思えないほど、どの班からも楽しそうな声が聞こえてきて、さすが花まるっ子です。そんな子どもたちに、次のことを伝えました。
「ステップアップコースに参加したみんなには、スキーの上達だけでなく、自分のことは自分でやる、時間は自分たちでつくる、挨拶やお礼・感謝の言葉を大事にすることにも意識を向けて、花まるスキーヤーとして魅力的な人に成長してほしい」
そしてその言葉通り、いいえ、それ以上の姿を見せてくれました。
スキーは「楽しく滑る」「いまよりうまくなる」を目標に練習。スキーの達人、プールからレクチャーしてもらった「姿勢・スピード・ターン」を意識して、班のみんなで滑りました。上達を目指して切磋琢磨するなかで子どもたち同士の仲が深まり、みんなで成長しようとする姿があちこちでみられました。「もっとひざを曲げて前を見たほうがいいよ!」「ひざにぐっぐっぐって、少しずつ力を入れていくとうまく曲がれるよ!」「(転んだ子に対し)待っているから大丈夫だよ! 大丈夫! 絶対立てるよ!」このような声かけがどの班からも聞こえました。自分だけができたらいいのではなく、みんなでうまくなりたい! そんな気持ちが宿全体に広がりました。子どもたちの相手を思う気持ちは、エキスパートチャレンジの結果発表でも感じました。発表のとき、全員が名前を呼ばれたいはずです。呼ばれなかった子のなかには、悔しい気持ちを隠し切れない子もいました。けれどすぐに気持ちを切り替えて、心からの「おめでとう!」を笑顔で伝える子どもたちの姿には心を打たれました。ほかにも、やったことのない練習や苦手な食べ物に挑戦するなど、仲間と一緒だから乗り越えられたこともたくさんありました。
宿でも、自分の荷物を整理し早く終わったら仲間の手伝いをする姿、トイレのスリッパをそろえる姿、食事中に仲間がこぼしたら「大丈夫?」と言ってふきんを取りに行く姿など、人としてとても大事なことを学び、実践している場面をたくさん見かけました。
帰りの列車のなかでは、あちこちから子どもたちの笑い声や楽しそうな会話が聞こえてきました。この3日間で、スキーの技術はは間違いなく上達したと感じます。またそれだけでなく、当たり前に挨拶やありがとうを伝え合うこと、自分で目標を決めて考え、挑戦すること、仲間がいるからこそ一層頑張れることを体験し、きっと子どもたちの心に残る2泊3日になったことでしょう。ぜひご家庭で一緒に作文を読みながら、思い出を聞いてみてください。
また、次の野外体験でお会いできることを楽しみにしています!
2025年 春
花まる学習会 アンティーク/日下部龍
🌳花まる野外体験公式サイト
https://hanamaruyagai.jp/
日下部龍(くさかべりょう)/アンティーク
思い出写真館























