2025年度の花まるサマースクール、現場からのレポートをお届けします!
今回は、「わくわくアドベンチャー」のコースを引率した 「プーさん」のレポートです。
【100人鬼ごっこ】
赤青黄緑と、4チームに分かれてしっぽとりゲームをしました。ルールは「しっぽををとられたら退場。最後に生き残っていた人数ぶんそのチームにポイントが入る」というもの。早速子どもたちはどうしたら勝てるかを考えはじめました。相手に背中を見せなければ絶対にしっぽをとられない。3~4人で背中をくっつけ守り切ろうというチームもありました。一人でしっぽをとりにいくのではなく2対1、3対1と有利な状況を作って攻めるという作戦を実行したチームもありました。とことん勝利にこだわる。本気の戦いだからこそ頭が自然とフル回転する、そういう子どもたちの姿がありました。
【川遊び】
流れが速い場所では「自然のウォータースライダー」ができました。大きな岩があるところでは「石積み」ができました。網を借りたら大量の小魚や大きな魚もつかまえることができました。水をかけたり、かけられたり、一人ではなく仲間がいたからこそ「水かけ合戦」をして楽しむことができました。使うことができるもの、遊ぶことができる場所によって遊びが変わる。目の前に広がる大自然のなかで自分の「これをやってみたい」に向き合う。そういう時間を過ごしました。
【火おこし&カレー作り】
火をおこすために、棒状の「ロッド」と板状の「ストライカー」をシュッシュッとこする。ただ前後させるだけでは火花は散らず、力を込めないといけません。だから火花が出るときも、うまく出ないときもある。たとえ火花が出たとしても、大きな火にはなるとは限らない。簡単には火をおこすことができず、何度も何度もロッドとストライカーを擦る。つまみを回せば火がつく日常とは違う、火をおこしの難しさを学びました。そしてカレー作り。網の上に置いた鍋をかき混ぜるときの子どもたちの姿が目に焼きついています。けむりを避けながら、鍋を混ぜる。風向きは刻々と変化するため、同じ場所で安心することはできません。家にいれば簡単に具材を混ぜることができるのに、外ではそうはいかない。「こっちから風が吹いているから、反対方向の場所から混ぜよう」と声をかけ合って混ぜました。いつもは当たり前のようにテーブルに出てくるカレーも、実は誰かが一生懸命作ってくれたものなのだということを体感する時間になりました。
花まる学習会の野外体験は「バカンス」ではなく「スクール」です。ただ楽しいでは終わりません。100人鬼ごっこ、川遊び、火おこし&カレー作りと、さまざまな活動をするからこそ、異なる学びや気づきをたくさん得られる。それは「わくわくアドベンチャー」のコースならではだと思います。わくわくしながら経験したすべてのことがお子さまの将来の糧になることを信じてやみません。
改めまして、このたびはサマースクールにご参加くださり、誠にありがとうございました。またお会いして一緒に過ごすことができることを願っております。
2025年 夏
花まる学習会 プーさん/坂口徹
坂口徹(さかぐちとおる)/プーさん
🌳花まる野外体験公式サイト
https://hanamaruyagai.jp/