2024年度の花まるサマースクール、現場からのレポートをお届けします!
今回は、「秘密基地作りの国」のコースを引率した「たんしお」のレポートです。
秘密基地作りでは、行きのバスでおこなった作戦会議の内容をもとに自分たちが過ごす基地を作っていきました。ロープで土台を作って土台のまわりを木で囲んだり、木で屋根を作ってみたり、初日から本気で取り組む姿が印象的でした。
2日目は、草刈り場を解放! 鎌で草を刈って基地の壁にしたり、床に敷いて絨毯にしたりと装飾にも力を注ぎしまた。
3日目は基地のまわりに彩りを加える時間。ブランコやジップラインの遊び場、落とし穴のトラップなど自分たちでやってみたいことに没頭している姿がありました。
子どもたちの腰まで埋まってしまう深い落とし穴にハマったときにはどうしようかと思いましたが、それだけ一つのことに没頭し続ける子どもたちの姿は美しく輝いていました。作った基地を紹介する「基地プレゼン」も完成度が高く、限られた時間のなかで協力し合って練習したことがヒシヒシと伝わってきました。
川遊びでは、魚掴みと川遊びを満喫! あっという間に流れる時間でしたが、思い切り遊んだので子どもたちの表情は満足気でした。おたまじゃくしを見つけたり、秘密基地で使う素材(石や枝)を集めたり、思い思いの遊びに没頭しました。
このサマースクールがスタートするとき、子どもたちに伝えたことがあります。「自分の頭で考えること、人を大切にすること、できなかったことを嘆かないこと」です。人生には、ときに自分で決断しなくてはいけないときがあります。そんなときに自分で決めた答えに自信を持ってほしい。それを応援してくれる人はいま自分が大切にしている人。だから大切にしていこうね、と。また、そのときに置かれている状況で嘆くよりも、いま自分ができるベストな選択をしよう!と伝え続けてきました。
3泊4日、子どもたちからはポジティブな言葉がたくさん出てきました。「こうやったら楽しいかも!」「ここを工夫してみよう!」「一緒にやれば大丈夫だよ!」そのどれもが誰かを勇気づけるものでした。
楽いこともあれば、そうでないこともあったでしょう。おうちの人に会いたい気持ちが膨らみ涙で枕を濡らす場面もありました。それでもグッと堪えて目をつむり、次の日にはけろっとした顔で仲間と過す子どもたち。小さな痩せ我慢を繰り返して、心もたくましくなりました。ご家庭に戻ったらぜひ「頑張ったね」とお子さまをぎゅーっと抱きしめてあげてください。また次の目標に向かって頑張るパワーになります。
「サマースクールの宝物だね!」
川遊び中にある子が私のところにきて石を渡してくれました。子どもたちのなかに、この3泊4日の経験が宝物として刻まれていたら嬉しい限りです。
改めまして、花まるサマースクールにご参加いただきましてありがとうございました。
また野外体験の現場でお会いできたら幸いです。
2024年 夏
花まる学習会 たんしお/藤枝詩織
藤枝詩織(ふじえだしおり)/たんしお
花まる学習会(茨城ブロック)
🌳花まる野外体験公式サイト
https://hanamaruyagai.jp/