【花まるサマースクール2024】おさる/野田一樹🌻ファイヤーと行くサムライ合戦全国大会 in肥前名護屋城

⚔ファイヤーと行くサムライ合戦全国大会（新大阪出発）⚔

このたびは、「ファイヤーと行くサムライ合戦全国大会」にご参加くださり、誠にありがとうございました。


■1日目
期待と不安が入り混じった表情で集合した子どもたちでしたが、これからともに戦う仲間と親睦を深め、笑顔になるまでにそう時間はかかりませんでした。なんと、ホームで新幹線を待つ10分間で、班のメンバーの名前を覚え合ったのです。そして車内に乗り込み、約2時間半の移動中、一般のお客さまの迷惑にならないようマナーを守りながら、ゲームやおやつタイムを楽しみました。博多駅から名護屋城までのバスでは、サムライ合戦の敵軍となる名古屋組と一緒に乗り込む、このコースならではの体験もしました。バスでの移動中、サマースクール恒例のバスレク「名前覚えゲーム」をしたのですが、出会ってすぐに名前を覚え合った子どもたちは圧倒的なはやさで1～3位を独占。思いっきり楽しんだ約4時間の大移動を経て、ついに合戦場へ到着しました！　この日のために現地の唐津軍が駆けつけ、唐津市役所のみなさまが準備をしてくださるなど、多くの方のバックアップのもとサムライ合戦全国大会がスタートしました。


おさる率いる我らが青軍（関西）、プーさん率いる紫軍（中京）、スティック率いる緑軍（関東）、タイガー率いる赤軍（唐津）の熱い戦いが計6戦、繰り広げられました。1戦目は青軍vs赤軍、紫軍vs緑軍でした。倍以上の人数がいる赤軍の猛攻を跳ね除け、見事赤軍の大将を討ち取った青軍。それと同時に緑軍が紫軍を討ち取り、緑軍との一騎打ちになりました。ここで勝てば勢いに乗って天下統一へ大きく近づく絶好のチャンス。笛の合図でスタートすると雪崩のように攻め込んでくる緑軍をなんとかさばくものの、猛攻に耐えきることができず惜しくも敗れてしまいました。体勢を立て直して大将一人を討ち取り、滑り出しは順調だと思われた青軍でしたが、その後3戦、善戦はするものの一度も最後まで生き残ることはできませんでした。しかし、そんなことでへこたれないのが関西魂の青軍です。残る2戦で全軍を倒し、もちろん天下統一を諦めません。迎えた5戦目、ついに最後まで生き残ることができました。このときの子どもたちの「うおーー！」という雄たけびは、天下統一をしたのではと思うほどでした。1日目の合戦は惜しくも最下位でしたが、正々堂々勇敢に戦い抜きました。「今日は次につながる戦いだった。明日は絶対に天下統一するぞ！」とリベンジに燃えて幕を閉じました　。


■2日目
1日目の敗戦を糧に、「絶対に勝つ」と意気込んで迎えた大事な1戦目。なんと紫軍の大将を討ち取ったうえで最後まで生き残り、3ポイント獲得という最高のスタートを切りました（天下統一戦はポイント制で、大将を討ち取ると2ポイント、大将が生き残ると1ポイント獲得できます）。そこから、2戦3戦と引くことなく果敢に攻め続け、5ポイント獲得。なんとトップで前半戦を終えたのでした。昨日とは打って変わり、追われる立場での4戦目。3軍からの怒涛の攻撃を全員で力を合わせて見事耐え抜き、1ポイント獲得。青軍の士気は上がり続けます。変わらずトップで迎えた5戦目は「子ども大将合戦」です。7人の立候補者のなかから推薦で一人の大将が決まります。子ども大将を守るべく一致団結した青軍でしたが、惜しくも生き残ることはできませんでした。初の敗戦で士気が下がるかと思いきや、そこで大将を責める子は一人もおらず、「次も頑張ろう！」と前向きな姿勢をみせました。


天下統一をかけた最後の合戦では、青軍と緑軍が同率トップの8ポイント、続いて黄色軍（唐津）が7ポイント、紫軍が4ポイントで依然追われる立場です。開始早々狙われたのですが、お互いに背中を預け合い、攻め入る相手を迎え撃ちます。大将を守ろうと全員で奮闘しましたが、残り時間僅かで黄色軍にやられてしまいました。あと一歩のところで負けてしまい、天下統一を逃してしまった青軍。子どもたちはとても悔しそうにしていたものの、誰一人としてマイナスな発言をすることなく、一緒に戦った仲間を讃え合いました。もしも、このなかの一人でも欠けていたら、ここまでの結果を出すことは絶対にできませんでした。子どもたちは、サムライ合戦を経て、一つの共通の目標に向かって一緒に歩む仲間の大切さ、心強さを実感したのではないかと思います。

合戦後は肥前名護屋城跡地を散策したり、ミュージアムで「黄金の茶室」を見たりとサムライ合戦以外の活動も楽しみました。関西・中京・関東と、サムライ合戦でしのぎを削り合った相手とも和気藹々と交流する姿はまさに「ノーサイドの精神」でした。


集団で一つの目標に進んでいくには、自分の思い通りにならないことも多くあります。多かれ少なかれ子どもたちは「協力」「助け合い」「我慢」などさまざまな経験をしました。その一つひとつが将来の人生の糧になることを願っております。


また、野外体験企画で子どもたちに会えることを楽しみにしております。 改めまして、このたびは、誠にありがとうございました。


2024年 夏
花まる学習会　おさる/野田一樹

花まる学習会（関西ブロック）