2024年度の花まるサマースクール、現場からのレポートをお届けします!
今回は、「秘密基地作りの国」のコースを引率した「バラ」のレポートです。
さて、そんな自分だけの秘密基地とは少し異なり、みんなで作るのがサマースクールの秘密基地です。何と言ってもその醍醐味は、自然物で作りあげること。ロープだけは渡しますが、それ以外はすべて森林にあるものを使います。そもそも森林が身近にない、という子が多い昨今、森に入るだけでそこに感動が生まれます。またもう一つの醍醐味は、初対面の子たち同士で、しかも学年を超えて協力するということです。大人になるとそうでもないですが、小学生の頃は年齢が1つ違うだけでも遠い存在のように感じるもので、それが3つも4つも離れればなおさらです。基地作り、と言いつつも初日は虫取りや穴掘りに夢中になっている低学年の子どもたちに、目標に向かって黙々と手を動かし続ける高学年の子どもたち。「こうしたい」「ああしたい」がまとまらず、なかなか基地作りが進行しない班もあれば、「本当に完成できるのだろうか…」と不安になっている子もいます。
しかし2日目、「自分たちの基地を完成させる」これを共通目標とすると一気にギアチェンジ。次々に壁や屋根ができあがり、そこに素敵なアレンジが加わった基地が並びました。 それぞれのチームの特徴が出ていて、いかにも頑丈そうなものもあれば、かわいらしくデコレーションされたもの、また船のような形のものまで。
ロープを張る、枝を運ぶ、長い枝を折る、立てかける、草を刈ってデコレーションするなど、チームの一員としてそれぞれが何かしらの役割を担った基地作りでした。だからこそ、完成したときに分かち合える喜びがあり、「自分たちの基地だ!」という誇らしさがあります。
チームがゴールに向かうべく、そのチームの一員として何ができるか考える。自分の役割を見つけて動く。秘密基地作りを通して、そんなことを体感できたのではないでしょうか。そして、この体験が今後の人生の糧に。そんなことを願ってこの2泊3日を終えました。
改めまして、このたびはサマースクールにご参加くださり、誠にありがとうございました。
2024年 夏
花まる学習会 バラ/榊原悠司
榊原悠司(さかきばらゆうし)/バラ
花まる学習会(東京東ブロック ブロック長)
🌳花まる野外体験公式サイト
https://hanamaruyagai.jp/