2023年度の花まるサマースクール、現場からのレポートをお届けします!
今回は、紀北町エリアで「川遊びの国 」のコースを引率した「おさる」のレポートです。
▼1日目
宿に向かうバスのなかから、子どもたちはバスレクで大盛り上がり。子どもたちと一緒に、この3日間いろいろなことに「挑戦する」をテーマに決めました。宿に到着し、昼食をとったら川遊びの格好に着替えます。子どもたちは「早く川遊びに行きたい!」と、時間を意識しながら準備しました。
宿を出発して川に着き、いよいよ始まった川遊び。ゴーグルをつけて水のなかを覗いてみると、魚をはじめ、川の生き物が見つかります。そのたびにあちこちから「見つけたー!」という元気な声が聞こえてきました。見つけはしたものの、すばしっこい魚はそう簡単に捕まえられません。帰りには、明日捕まえるための作戦会議が繰り広げられていました。
夜は宿のすぐそばにある海岸へ行き、沈み行く夕日をバックに手持ち花火を楽しみました。パチパチと光る花火を眺めながら願いごとを唱えるなど、思い思いに楽しみました。
▼2日目
朝の散歩のあと、朝食までの時間はサマースクール恒例のお片付け競争です。
①かけ布団の整え方
②敷布団の整え方
③枕の集め方
④リュックの置き方
⑤水筒の置き方
⑥衣服の干し方
⑦全体的な見た目
⑧チームワーク
⑨生活のしやすさ
⑩電気の消灯
この10項目を意識して子どもたちを見ていると、なんと落ちているごみを拾ったり、洗面所の水滴を拭いたりと、自分の部屋以外まで綺麗にしている子どもたちの姿がありました。
朝食を終えるとすぐ川遊びの格好に着替え、川へ向かいました。2日目は朝から夕方まで、たっぷり川遊び!まずは網を貸し出し、川の生き物をつかまえるのにチャレンジしました。しかし、これがなかなか上手くいきません。それでも、どうすれば捕ることができるのかを考えるのが花まるっ子。試行錯誤し、やっとのことで捕まえたときの喜びは格別だったことでしょう。
そのあとは、飛び込みにチャレンジしました。ライフジャケットの着方を学び、実際に着てみると、いよいよ始まるという緊張感に包まれました。飛び込み場までたどり着いたあとも、不安や葛藤があったはずです。それらもすべてのみ込んで「えいや!」と飛び込めば、子どもたちの目に映る景色は飛び込む前と大きく変わったことでしょう。
▼3日目
最終日の作文書きは、このサマースクールで感じたことや考えたことを丁寧に言葉にしていく時間です。作文書きが初めての1年生も、一生懸命書き上げていました。書くことを決めたあとの子どもたちの集中力には目を見張るものがありました。子どもたちが一生懸命振り返りながら、心と向き合った証が綴られていました。
表彰式では、リーダーから子どもたち一人ひとりへ賞状を渡しつつ、3日間の頑張りを言葉で伝えています。
この3日間で、子どもたちは大なり小なり「挑戦」し、「葛藤」し、「成長」しました。そのすべての経験が彼らの人生の糧になると信じて見守り、サポートしてまいりました。 ご家庭でも、どんな経験をしたのか、ぜひたくさんインタビューしてみてください。 また、野外体験企画で子どもたちに会えることを楽しみにしております。
このたびは、誠にありがとうございました。
2023年 夏
花まる学習会 おさる/野田一樹
野田一樹(のだいつき)/おさる
花まる学習会(関西ブロック)
🌳花まる野外体験公式サイト
https://hanamaruyagai.jp/