理不尽を経験した者勝ち?!子どもを“文句ばかり言う大人”にしないためにすべきこと

理不尽を経験した者勝ち?!子どもを“文句ばかり言う大人”にしないためにすべきこと

「明日は先輩たちが早くからイベントの準備をするよ。新人にとっては貴重な学びの場。ぜひ早く出社して仕事を盗もう」
「…それって、おかしくないですか?」

こんなふうに、理由も考えず(質問もせず)真っ向から反発してしまう…。
これでは上司とうまくいかず、この先が思いやられます。
――これは実際に、私自身が社内で経験した会話です。

文句を言うのは簡単ですが、その環境に寄り添うことができないと、なかなかうまくやっていけません。
「上司がおかしい」「会社がおかしい」と反発し続ければ、やがては会社に馴染めず引きこもりになっていく可能性もあります。

わが子がそうならないようにするためには、子ども時代をどう過ごすべきなのでしょうか。

「もまれ経験」が、社会や環境に寄り添う基礎をつくる

文句ばかり言う人にならないために大切なのは、小さい時にどれだけもまれたか、という「もまれ経験」を積むことです。

たとえば、異年齢同士で行く宿泊学習も立派な「もまれ経験」。
食事の際、食べるのが遅かったりすると、容赦なく友だちから「早く食べろよ」と罵声を浴びせられることもあります。
お母さんがつい手を差し伸べてあげたくなるような状況でも、ここではそれがありません。
まさに理不尽の嵐です。
「なんでこんなことしなきゃいけないの?」
「やるんだよ」
の世界が、子どもに大きく影響を与えるのです。

「理不尽体験」で子どもは強くなる

たとえば”部活で先輩に命じられたから、仕方なく使いっ走りをさせられた”なんていう経験を積んでいると、ちょっとやそっとではめげない人間になります。「理不尽がないように、傷つくことがないように」と育ててしまうと、一度もそのような経験がないなんて事にもなりかねません。
だから、「新人だから、これ運んでくれる?」と言われたときに、「なんで新人だからって…」と文句をつけることになるのです。

将来就職をしたとき、相手の会社に寄り添うのに必要なのは、「まあ、ここはしょうがないかな」と、サッとうのみにできてしまうような、ある種の「鈍感力」のようなものでしょう。
いわゆる人間の幅があるかどうかということです。

それは何によって鍛えられるかというと、けんかや言い合い、仕方なくやらされることなど、やはり小さいころからの理不尽体験によるのです。

さいごに

「もまれ経験」と「理不尽体験」。
この二つを子ども時代に経験することが、社会に出てからも簡単には折れない、めげない人間になることにつながります。
今、理不尽なことや不便なこと、つらいことに直面したほうが、その子のためになるということ。

あえてお母さんはちょっと遠くから見守って、将来にも繋がる、強い心を育ててあげましょう。

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