【春の外遊び王国2023】おさる/野田一樹⚔

❄️春の外遊び王国⚔️ – 新大阪出発 –

このたびは「春の外遊び王国」にご参加いただき誠にありがとうございました。また、この日を迎えるためのご家庭でのご準備、子どもたちの背中を押してくださったこと、感謝申し上げます。


これから始まる3日間に楽しみと不安が織り混ざった状態で集合した子どもたち。バスに乗り込み、花まる野外体験恒例のバスレク「名前覚えゲーム」や「点呼ゲーム」を楽しむうちに子どもたちはあっという間に打ち解け、明るい声がバス内に響き渡りました。宿に到着すると、持ってきた愛情たっぷりのお弁当を食べ、紙飛行機作りに出発しました。


紙飛行機作りでは、班で協力して10分ほどで約100個の紙飛行機を作り上げます。みんなで協力して作った飛行機でパンパンになった袋は圧巻でした。次に、大きな模造紙４枚を貼り合わせて全長2m以上の折り紙を作り、それを使って一つの巨大紙飛行機を作りました。もちろん一人の力では模造紙同士を貼り合わせることも、折ることもできません。班の仲間たちとアイデアを出し合い、一人ひとりが自分にできることを考えて力を合わせました。


大量の飛行機と巨大紙飛行機を手に、いざふれあいホールへ！　初めにおこなったのは、大量の紙飛行機を使った競技、「いざ遠くへ！飛行王（ひこうキング）」。30秒で紙飛行機をたくさん飛ばし、距離を競うゲームです。「3、2、1、スタート！」の合図で一気に宙を舞う飛行機。前へ飛ばそうとしても空中でくるりと方向転換し後ろの壁に当たる飛行機がいくつもあり、会場は笑いで溢れました。投げる向きや力加減など、投げ方まで工夫する必要があることを発見しました。


巨大紙飛行機は、各班順番に飛ばし、どんな飛行機でどんな飛び方をするのかを楽しみました。巨大紙飛行機を飛ばすためには、全員で持ち上げ「せーの！」と息を合わせて投げる必要があります。たとえうまく飛ばなくても、そこにはみんなで力を合わせたからこその感動がありました。チームワークの大切さを、遊びのなかで最大限に感じられた1日目の活動でした。


2日目は、子どもたちが楽しみにしていた「サムライ合戦」です。「絶対に大将を倒したい！」「みんなで協力して天下統一するぞ！」「5人は倒す！」など、一人ひとり目標を掲げて合戦に挑みました。午前中は練習試合をとアイテム獲得戦を計7戦おこないました。最初はみんなの気持ちがまとまらず上手くいかないこともたくさんありましたが、合戦を重ねるごとに自分や仲間の得意なことを見つけ、連携して戦えるようになりました。


午後からは、待ちに待った天下統一戦。午前中の経験を活かした戦い方は軍ごとにさまざまでした。1列に並んで前方からの敵を待ち受ける陣形の青軍、大将のまわりをぐるりと囲み四方八方からの敵の侵入を防ぐ布陣の黄色軍、大将の前方を二重の円でカバーする赤軍、3軍とも異なる布陣で、合戦は白熱しました。勝ち負けも大切ですが、合戦を通じて挑戦すること、協力することの大切さを実感した時間になりました。


たった3日、いつもと違う環境で過ごすだけで子どもたちはぐんと成長します。目に見える成長もあれば、気づかないほどの小さな成長の芽も。今日は3日間遊び疲れていてあまり話してくれないかもしれません。「楽しかった」としか言わないかもしれません。まずはゆっくり休んでから、子どもたちの小さな成長の芽を見つけ、ご家庭で育ててくださいますと幸いです。



2024年 春
花まる学習会　おさる/野田一樹

花まる学習会（関西ブロック）