2025年度の花まるサマースクール、現場からのレポートをお届けします!
今回は、「秘密基地作りの国」のコースを引率した「バラ」のレポートです。
初日の集合場所では、さまざまな表情が見えました。楽しみ、期待、不安、緊張などなど、一人ひとりがそれぞれの思いをもってここに来ていることがひしひしと伝わってきました。お互いがはじめましての状態ですが、バスに乗って5分も経つと、そこかしこからに賑やかな声が聞こえてきました。
宿に到着しお弁当を食べると、早速秘密基地づくりへ。 この活動の醍醐味の一つは、一つの基地を10人を超えるチームで作り上げること。それぞれが好き勝手にやっていては完成しません。自分の考えも、相手の考えも大切に、一つの方向に向けてどうまとめていけるか。これは、この先の人生においても大事なこと。そういったことをこの秘密基地作りを通して体感してもらえたらと思っています。
どこに基地を作るか、どのような素材を集めるのか、それらを使ってどのような基地にするのか。作りかけてはいったんやり直す、やっぱりこうしたほうが良いのでは? と意見を交わしながら、それぞれが別の方向を向いて取り組んでいた段階を一つ乗り越え、少しずつ一つの基地が形を見せはじめた初日でした。
迎えた2日目。基地の完成が大きな目標です。この日の朝、子どもたちに伝えたのは「自分で考えて行動をしよう!」ということでした。人に言われてやるのではない、いま自分が何をすべきかを考えて行動できるようにしよう! と。これも人生で大事なことであり、秘密基地作りで学べることです。「これぐらいでいいか」「ほかの人が頑張っているから自分はいいか」ではなく、チームで一つの目標(秘密基地の完成)に向かうときに、いま自分に何ができるか、何かほかにできることはないか、と思考する。そうすることで、一気にスピードアップ。各チームの秘密基地がどんどん彩られていきました。枝で屋根を作ったり、刈った草で絨毯を作ったり、さらにはベンチやブランコ、シーソーなども出現しました。
「こうしたい!」「これを実現したい!」がそれぞれからあふれている空間でした。「~しないと」「~してはだめ」ではなく、心の底から「これがやりたい!」と思ったことを形にすることは、生きる力そのものと言っても過言ではありません。そうしたことをこの秘密基地作りで少しでも子どもたちに届けられたらと思っています。
改めまして、サマースクールにご参加くださり誠にありがとうございました。 またのご参加を心よりお待ちしております。
2025年 夏
花まる学習会 バラ/榊原悠司
榊原悠司(さかきばらゆうし)/バラ
🌳花まる野外体験公式サイト
https://hanamaruyagai.jp/