2025年度の花まるサマースクール、現場からのレポートをお届けします!
今回は、「年長さんのドキドキお泊まり王国」のコースを引率した「レフティー」のレポートです。
集合時は緊張気味で表情のかたかった子どもたちでしたが、それが明らかに変わったタイミングがありました。それは、バス内でのおやつの時間です。バスレクでほぐれた心が、「おいしい」を共有することでさらに近づき、おしゃべりをするきっかけとなった様子。ニコニコと笑い合う姿がとてもかわいらしかったです。
そしてもうひとつ。準備にかかる時間に、大きな成長を感じました。
はじめは準備に時間がかかり予定の集合時刻に間に合わないこともありましたが、次第に時間を意識して努力する姿が多く見られたのが印象的でした。
本コースは、年長コースの子どもたちが子どもだけで参加します。そのことで一番感じるのは、サマースクールのあらゆることが子どもたちの頑張りそのものであるということです。
荷物を持ってバス乗り場まで歩く。
リーダーの指示を聞いてリュックから荷物を出し入れする。
生きている魚に触れる。
あまり馴染みのない苦手かどうかもわからない食べ物を、食わずぎらいではなく少しでもかじってみる。
そしてなにより親元から離れて生活する。
数えきれないほどの頑張りがありました。
魚つかみでは、つかむことはできなくても、魚に触れることができた! と喜んでいる子も。 「つかめないからダメ」ではなく、経験を積めたこと。チャレンジすること。いまの現状から少しでも頑張れたか。それが大切だと感じます。そんな頑張りがたくさん見られた1泊2日でした。
おうちの人に会いたくて泣いてしまう子もいました。このまま悲しい気持ちのままなのかというとそんなことはありませんでした。翌朝、晴々と元気な姿で虫取り網を持って草原を走り回る姿がありました。1泊を乗り越えた経験が自信につながったのでしょう。
上手くいくこともあればそうでないこともある。その両方を経験し、繰り返し、積み上がった「成長」をいっしょに喜んでいただけたらと思います。
ぜひ帰って来たお子さまに「頑張ったね!」とお伝えください。
改めまして、このたびはサマースクールへご参加くださり誠にありがとうございました。
2025年 夏
花まる学習会 レフティー/長谷川陽介
長谷川陽介(はせがわようすけ)/レフティー
🌳花まる野外体験公式サイト
https://hanamaruyagai.jp/