なんとなくだるい、心も体も重い…。梅雨の時期はみなさん同じではないでしょうか。小さいお子さまは、なかなか外遊びができないとエネルギーが発散できず、ご機嫌ななめになりやすい時期。親子で鬱々とする日が多いかもしれません。
そんな梅雨の時期に旬を迎える、青じそ。大葉とも呼びますね。ハウス栽培、水耕栽培も盛んなので一年を通して安定してお店に並んでいますが、露地ものの大葉の旬は5月後半から9月まで。青々とした鮮やかなグリーンに、爽やかな香り。少し苦味や辛味も感じる味は主役の素材を引き立てる名脇役、ジャパニーズハーブの代表です。
大葉を刻んだとき、そして口に入れたときに香るあの爽やかな香り。私は自然と背筋がすっと伸び、気持ちが明るくなるように思います。実際、あの香りに含まれる「ぺリアルデヒド」という主な成分は、食欲増進効果や胃の働きを活発にする効果もあるそうです。普段は薬味に使うことが多いかと思いますが、防腐効果や殺菌作用もあるので、お刺身のツマに使うのは理にかなっているのです。
今回はその大葉をごはんにたっぷり混ぜた、しそごはんをご紹介します。シンプルですが、とてもおいしくて、食欲のないときにもこれなら自然と箸が動きます。暑くなる時期、傷む心配がつきもののお弁当にも、おにぎりにして入れるのもいいですよね。
★食のプロからのアドバイス★
おうちでチャレンジ!
しそごはん
ご飯…………1合分
大葉…………8~10枚
白ごま………大さじ1
塩……………小さじ1/4
①大葉はなるべく細く刻む。
②炊き立てのごはんに散らして加え、白ごまと塩も加えて切るようにしてさっくりと混ぜる。
フードスタイリスト・料理家。心も体も健やかな気持ちのいい暮らしは、日々のごはんからはじまる。そんな想いから、おいしさと作りやすさを追求したレシピで料理教室のレッスンを行っている。雑誌やWEB、広告でのレシピ提案やスタイリング、企業やメーカーのレシピ開発などにも携わる。著書に『作って伝える郷土ほっこりおやつ』(赤ちゃんとママ社)『子どもと一緒に季節の食しごと』(マイナビ出版)ほか。