小学生の男の子同士の喧嘩は止めるべきか、止めないべきか
友だちとの喧嘩、兄弟ゲンカをすることで強くなる
「うちには男の子のきょうだいがいますが、かなり激しいけんかをします。弟はまだ1年生ですが、お兄ちゃんは4年生になり力も強くなりました。けがを防ぐためにも、けんかは止めたほうがいいでしょうか」
このような“男の子のけんか”に関するお悩みをいただくことが多いです。
お母さんにとって男の子は未知の生き物。
力も強くなってくると、心配も大きくなりますよね。
ですが、大丈夫。
男の子はケンカで強くなっていくのです。
ケンカは「人間関係」を学ぶ大事な機会
男の子にとっての喧嘩は「仲良くなるきっかけ」
幼児期の女の子同士のケンカは、おおむね、いじわるだったり、無視する(ハブにする)精神戦だったり、言葉のたたかいだったりします。
相手がいかにへこむことを言えるか、とでもいうような
(もちろん、必ずしも全員ではありませんが)。
一方、男の子同士の場合は、ケンカをしながら仲良くなります。
言葉のけんかももちろんありますが、手が出る場合が多いですね。
力のたたかいこそがケンカであり、それが終わるとたいてい仲良くなるのです。
ちょっかいを出してケンカをするのも、仲良くなりたいからという場合が多く、健全な関わりの一つなのです。
考えてみれば、お互いの主張が強いあまりケンカになってしまうということが多いのではないでしょうか。
それだけ相手に思いをさらけ出して、近づきたい、と思っているからこそ、衝突も生まれるもの。
お互いのわだかまりが解消すれば、大接近した仲の良さが残るのです。
男子はケンカで「人との付き合い方」を学ぶ
「やめなさい、お兄ちゃんなんだから!」と、
兄弟ゲンカの仲裁をするのにうんざり、というお母さんもいるでしょう。
しかし、「取っ組み合いのけんかは悪」の文化を押しつけすぎてしまうと、
男の子同士の健全な関わりを阻害してしまい、
仲間づくりを邪魔してしまうことに繋がります。
また、「もめごとはこやし」。
幼児期にたくさんケンカをして仲直りする経験こそが、男の子を成長させます。
ケンカの経験が少ない子ほど、
集団の中での居場所づくりが苦手だったり、
けんかになると相手に大けがをさせてしまったりするケースが多いもの。
自分の気持ちを抑えて相手を思いやる気持ちは、本気で相手に向き合うからこそ育ちます。
心配な「ケンカによるけが」を止めるために
ケンカには「ルール」を設けましょう
「片方が泣いたら終わり」
「ケガに繋がりそうだったら終わり」というように、
「わが家のルール」を設けましょう。
どこまで許すのではなく、「してはけないことは、ダメ!」と
先にしっかり提示することも重要です。
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たたかって
いつのまにやら
じゃれ合って
男の子は、けんかを通して学びます。
過度に心配しすぎず、“男の生き方”を見守ってあげてください。
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