子どもの作文力が伸びるかどうかは親次第?自宅でできる親の関わり方

子どもの作文力が伸びるかどうかは親次第?自宅でできる親の関わり方

原稿用紙とにらめっこしているわが子。
り締めている鉛筆はピクリとも動かない。
「何か書くことないの?」
「ないよー。もう、作文なんて大嫌い!」
そんなやりとりの果てに、ついには鉛筆を放り出してしまった……。

このように、作文に苦手意識を持ってしまっているお子さまは多いですよね。
今回は、子どもの作文力を伸ばす親の関わり方をご紹介します。

親が言えば言うほど、子どもは作文を書きたくなくなる

国語力を伸ばすのに欠かせない作文は、子どもの好き・嫌いが大きく分かれる分野です。

「子どもが作文嫌いで……」
というお悩みをよく聞きますが、子どもの作文力を伸ばすのも、伸ばさないのも、実は親の行動次第。
「好きなことを書いてごらん」
作文を書くときによく言いますが、いざ子どもが書いてみると、
「もっとおもしろいことがあったでしょう?」
と内容にケチをつけたり、ダメ出しをしたりします。

すると、子どもは「作文なんてつまらない」と感じ、嫌いになってしまうことが多いのです。

そもそも作文は、自分の感じたことを文章で表すためのもの。
親の目を気にして書いた文章がいい内容になるはずがありません。
子どもの作文力を伸ばすためにできること、気をつけることをそれぞれ5つご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

子どもの作文力アップのために! 親にできる5つのこと

1:低学年のうちは好きなように書かせる

低学年のうちは、とにかく好きなように書かせましょう。
書きたいことを書くことが作文であることを伝えてあげれば、作文が好きな子になります。

2:会話を通じて口頭で引き出す

「書くことがない」という子には、会話を通じて引き出してあげるのがおすすめ。
特にそのとき、自分はどんな気持ちだったかを聞いてあげるのがポイントです。

3:子どもに正しい言葉を教える

人に読ませることが目的である作文は、正しい言葉で書くことももちろん大事。
そのために、日頃から、家庭で正しい言葉づかいを心がけましょう。

4:豊かな会話をする

さらに、魅力的な作文を書くには、擬音語や擬態語、比喩などの表現技法を取り入れると効果的。
日常会話でも豊かな表現を使いたいものです。

5:子どもに日記を書かせる

作文上達の第一歩は書き慣れること。
それには、1日に数行でもいいから日記を書くのが効果的です。
自分の気持ちと向き合えるようにもなります。

子どもの作文力アップのために! 親が気をつける5つのこと

1:内容にケチをつけない

低学年の子どもは、自分の興味があることばかり書いてしまいがち。
それも認めてあげましょう。この時期は「書くことは楽しい」と思わせることが大事です。

2:親が言葉を先取りしない

筆が進まない子どもに、口頭で引き出すのはいいことです。
しかし、勢い余って「あのとき、ああしたじゃない」「それから……」と子どもの言葉を先取りするのはNG。

3:他の小学生など周りの人と比較しない

作文力は、読書の量やいろいろな体験の違いによって一人ひとり異なるものです。
小学生のうちは、子どもの発達や男女差もあるので人と比較しないようにしましょう。

4:負の気持ちも認める

作文を書く目的は、自分の気持ちに向き合うこと。
時には、「○○はつまらなかった」といったネガティブな内容を書いてしまうこともあります。
それは、自分自身を見つめ直した証拠。子どもの気持ちを大事にしましょう。

5:大人の尺度で評価しない

大人の基準で”いい作文”を要求してしまうと、”いい作文”を書くことがいいことと思い、自分の気持ちを言葉で表現できなくなってしまいます。

まずは作文が「好き」という気持ちを育ててあげることが大切

いかがでしょうか。
NG行動をついやってしまっていたお母さんも、今後は親ができることを心がけて関わってみてください。

どんな内容でも、長くても、短くても、子どもの気持ちが生き生きと文章の中で輝いていれば、それは素敵な作文になりますよ。

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