【花まるサマースクール2024】ピカソ/坂田翔🌻川遊びの国

【花まるサマースクール2024】ピカソ/坂田翔🌻川遊びの国

2024年度の花まるサマースクール、現場からのレポートをお届けします!
今回は、越後湯沢エリアで「川遊びの国」のコースを引率した「ピカソ」のレポートです。

 

🐡川遊びの国🌼

初めて出会った仲間とバスに乗って始まったサマースクール。親元を離れた2泊3日の生活に、子どもたちはさまざまな気持ちをもって臨んだでしょう。わくわく、緊張、不安。それぞれの気持ちが入り混じったバス内を希望で満ちた空間にしたのは、子どもの言葉でした。 「野外体験で大切なものはなんだと思う?」という私の問いに、ある子が「夢を叶えること!」と言ったのです。「それいいね! みんなは野外体験で、どんな夢を叶えたい?」と私が返すと、子どもたちの目の輝きが変わりました。「魚を捕まえてみたい!」「みんなとダムを作りたい! 黒部ダムくらいの!」「川に浮かんでみたい!」「地球を釣り上げたい!」 出てくる夢すべてが、子どもたちの生命力を感じさせるものでした。


そうして臨んだ川遊びは、まさに夢と可能性の宝庫! 魚をつかみ、魚をさばき、岩場を歩き、流れを感じ、顔を水につければかわいいカジカ、向こうを眺めれば雄大な山々。綺麗な石を集めていい、石を積み上げるのに集中してもいい。笹で舟を作って、夢を乗せて流すのもいい。川には、子どもたちの数だけ、遊びがありました。用意された遊びのツアーではなく、自分がやりたいことをひたすら自由に実現していく時間だからこそ、子どもたちは没頭します。その瞬間に、伸びています。


「チームで、全部で32匹も生き物を捕まえたんだよ!」「でっかいカジカを見たよ! でも捕まえられなかった。すごく速かったんだよ!」川から宿まで帰るバスのなか、子どもたちはキラキラとした顔で楽しかったことを口にします。私も、各班のリーダーたちも、それが嬉しくてたまりませんでした。自分たちなりに夢を叶えたのだなあと、そう思いました。


この2泊3日で、新しい夢や目標を見つけた子もたくさんいました。ある子は高校生リーダーとしてサマースクールに戻ってくると心に決め、そのときに使うリーダーネームまで考えました。行程中にチームの仲間を何度も笑わせていた男の子は、大爆笑をさらったあと、「俺、自信ついたわ! こうやって生きてけばいいんだ!」と名言を残しました。夢を叶えて、夢を見つけて、子どもたちはどんどん成長していきました。


この体験をしなければ、きっと出会わなかった夢、生まれなかった夢もあるでしょう。子どもたちがそれぞれにピカっと光る笑顔で遊び、心が躍動する体験ができたのは、送り出してくださった保護者のみなさまのご理解とご協力があったからだと改めて感じます。コースへの応募からご準備、お見送り、お迎えまで、本当にありがとうございました。子どもたちは頑張りきったあとですから、今日明日は普段より甘えん坊かもしれません。そのぶん、頑張ったのだなと、たくさん褒めてくださいませ。おうちの方々の「頑張ったね」の一言で、子どもたちのサマースクールは完結します。自信をつけた子どもたちと、雪国スクールや来年のサマースクールでまた会えるのを楽しみにしています。


改めまして、サマースクールへのご参加、誠にありがとうございました。


2024年 夏
花まる学習会 ピカソ/坂田翔

 

 

坂田翔(さかたしょう)/ピカソ

花まる学習会(東京東ブロック)

 

🌳花まる野外体験公式サイト
https://hanamaruyagai.jp/

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