2024年度の花まるサマースクール、現場からのレポートをお届けします!
今回は、「サムライの国」のコースを引率した「レックス」のレポートです。
集合場所からバスに乗り込むと、バスレクでリーダーや班の子どもたちとたっぷりコミュニケーションをとりました。子どもたちがリーダーにサマースクールの目標を伝え、意気込みはバッチリ。宿へ到着すると、合戦場へ出陣しました。1日目は2日目の天下統一戦で使用するアイテムを獲得するための戦いです。はじめは1人で攻めに行ったり、守るべき大将から大きく離れたところで戦ったりしていましたが、だんだんと「一緒に攻めよう」「大将を守るんだ!」と全体の動きや役割を考え、声をかけ合いながら戦えるようになりました。バラバラだった軍が子どもたちの声でひとつになり、見事「蘇り」のアイテムを手に入れることができました。
1日目の合戦を終えると、宿で夕食をいただきキャンプファイヤーへ。合戦では相手軍として戦っていた子どもたちと一緒に火の音を聞きながらダンスをして、絆を深めました。
2日目はいよいよ天下統一戦です。朝起きるとすぐに「今日の作戦は?」「レックス、絶対勝とうね!」と気合いの入った子どもたちの声が聞こえます。士気を高めて合戦場に向かい、1戦目は5ポイント、2戦目は1ポイント獲得といい滑り出しを見せました。3戦目の子ども大将戦では、相手からの猛攻に立ち向かいましたが、惜しくも命の紙風船を割られてしまいます。そして最終戦でアイテム「伝説のサムライファイヤー」を獲得。1位の軍との差を2ポイントに縮め、攻めに出ました。子どもたち、リーダー、ファイヤーの猛攻で大将を追い詰めますが、あと一歩届きません。そして手薄になった守りをつかれ、相手の軍師に討ち取られました。
勝負ごとには勝者と敗者が存在します。全力を尽くしても勝てるとは限りません。それでも私は勝つことで味わえる達成感を子どもたちに経験してほしかったので、本当に悔しいです。しかし子どもたちからは「レックスがいたから、ここまで戦えたんだよ」「大将として最後まで戦ってくれてありがとう!」という言葉が。負けて悔しいときに、人に優しい言葉をかける。それは大人でも難しいことです。勝ち負けだけにとどまらない大切なことを、全員で感じることができました。
サムライ合戦が終わってもサマースクールは終わりません。「最後まで全力で遊ぶぞ、笑うぞ、挑戦するぞ〜!」と、川遊びに向かいました。魚つかみでは、全員が魚をつかむことができ、その表情を写真に収めました。魚つかみのあとは、宿も班も関係なく湯沢の川を堪能しました。水かけ合戦、ダムづくり、生き物探し…。子どもたちは大自然のなかで次々に遊びを見つけ没頭しました。
嬉しい、悔しい、気持ちいい、おいしい。たくさんの感情を味わった2泊3日。親元を離れて不自由を感じた部分もあると思います。そこで下を向くのではなく、前を向いて想像力を働かせ、みんなで協力して乗り越える、たくましい子どもたちでした! まだ離れたくない、ずっと一緒にいたい、そんな気持ちを胸にバスに乗り込み、解散地へ向かいました。
改めまして、このたびは花まるサマースクールご参加くださり、誠にありがとうございました。 またどこかでお会いできることを楽しみにしております!
2024年 夏
花まる学習会 レックス/髙島直起
髙島直起(たかしまなおき)/レックス
花まる学習会(東京南ブロック)
🌳花まる野外体験公式サイト
https://hanamaruyagai.jp/