【幸せな受験体験談】vol.23 「辛い経験を経て」|郁文館中(特進クラス)合格🌸Kさんとお母さま

【幸せな受験体験談】vol.23 「辛い経験を経て」|郁文館中(特進クラス)合格🌸Kさんとお母さま

受験勉強を通して自学の姿勢を身につけ、志望校合格はもちろんのこと、進学後も幸せになる「幸せな受験」を目指すスクールFCの卒業生にインタビュー!

今回は、郁文館中(特進クラス)に合格したKさんとお母さまの体験談を小学4年生からのできごとを追いながらご紹介します。

 

 

西郡学習道場への入会から受験まで

【小4・春】西郡学習道場に入会

●兄が道場で受験したのをきっかけに入会。コロナ禍で、入会後1か月と経たないうちにオンライン授業に切り替わった。

●おもちゃの紹介動画を撮るなど、とても明るく前向きなKさん。利発そうに見えるが、漢字や計算のミスが非常に多かった。

【小4・11月 】学校を休みがちに

●学校への行き渋りが始まった。登校班で無視をされたことがきっかけ(原因は不明)。お母さまが学校への送り迎えをするように。学校に相談しても解決の糸口が見えず…。

●道場も欠席することが増えてきた。

【小4・3月】久しぶりの登校

●3か月ぶりに、1時間だけ登校をした。道場はほぼお休みしていた。

【お母さまより】「学校へ相談し、5年生の担任の先生が配慮してくださることに。どうしてよいかわからず、ノイローゼ気味でした」

【小5・6月】ソーシャルワーカーとの出会い

●担任の先生から紹介いただいたソーシャルワーカーの方と折り合いがつかず、学校へ余計に行けなくなってしまった。

●道場の先生とは相性抜群だった。授業に出られる日が増え、国語がわかるようになってきた。

●スイミングを習い始めた。本人から「変わりたい」という言葉が出るように。水が苦手だが「スイミング教室に通って、泳げるようになりたいな」と言っていた。

【お母さまより】「学校へは期待しなくなりました。良くも悪くも諦めがつきました。国語が好きになり、少しずつ前向きになってきました」

【小5・10月】睡眠が取れない日が続き…

●本人が「教室がグレーに見える」と言うようになり、睡眠が取れない日が続いた。専門機関に相談、検査をすることに。

【お母さまより】「WISCを受け、注意欠陥多動性障害に近い特性が見られるとのこと。本人の特性を知り、むしろホッとしました。漢字や計算ミスの原因もわかりました」

●気になる学校が見つかり、こうなりたいという自分を描くようになってきた。

【小6・5月】志望校が決まる

●苦手だった算数を頑張り、文章題で正解が増えてきた。事前に次の週でやるところを解いたり、気づいたことをメモしたりするように。

●学校説明会に参加し、志望校が決まった。

【小6・夏~秋】勉強に対する姿勢に変化が

●模試の結果が下がり、ショックを受ける。勉強に対する姿勢が変わり、お母さまに「一緒に勉強しよう」と言うように。

●自学室で算数の質問をするように。好きにはなれなかったけど、課題を終え、次の週の問題にも積極的に取り組み、偏差値が上がってきた。

【小6・2月】第一志望合格

●本人が一番望んでいたクラスではなかったものの、特進クラスに合格。素晴らしい結果に。

【お母さまより】「入学式の前から、『楽しみ、楽しみ』と言っていました。入学式が終わってからも『本当に楽しかった』と笑顔で話しています。本当に、最後まで諦めずにやってよかったです」

「きっかけの大切さ」

(Kさん・中学校での作文より)

 4年生の10月頃、私は小学校に行きたくなくなりました。理由はいまでもわからないし、このときはすごく辛かったけれど、この一つのできごとが私のやりたいことを気づかせてくれました。4年生の10月・11月あたりは休むという選択肢がなく、先生に無理やり教室に入らされ、この2か月で余計に行きたくないという思いが強くなりました。そして12月、完全に不登校になりました。5年生の4月は、2~3回行けました。そして5月になり担任の先生がソーシャルワーカーさんを紹介してくれました。けれどあまり私にはあっていませんでした。
「学校は勉強する場所」
と言われたことは、いまでも覚えています。もともと私は、夢や目標をもっていなかったし、やりたいこともありませんでした。しかし5年生のときに「起業家」になるという夢ができました。この一言が私の夢を作ってくれたと言っても間違いではありません。そういったふうに学校を決めつけるからこそ、不登校や学校に居づらいと思ってしまう生徒が増えるということに気づくことができたからです。ほかにも小学校は、勉強するスピードをまわりにあわせないと怒られたり、答えを必ず一つにしたり、不登校になってしまうたくさんの理由があることに気づきました。それに気づいてから、少しずつ自分のやりたいことがわかってきました。いまは、起業家になってたくさんの選択肢をあたえられたり、一人ひとりの個性を尊重できたり、自分が不登校だったときに通いたいと思える学校をつくり不登校を減らすことが夢です。しかし、まだ学校をつくるほかに何がしたいかや学校をつくるほかに不登校を減らすためには何をすればいいかがわかっていないので、中学校ではこのことについて詳しく学びたいです。また、強い組織を作るための戦略を学びたいです。

 そして、この夢を叶えるためには積極性や行動力や責任感を身につけることが大切だと思うので、中学校ではいろいろなことに立候補してさまざまな体験をしたいです。また、起業家は想像力が大切だと思うので、想像力をきたえるためにいろいろな本を読んだり、たくさんの人と話してみたり、普段やらないことに挑戦してみたりして多様な価値観にふれ、夢に近づくために努力を忘れないようにしたいです。

 そして、ほかにも理由はあると思うけれど「学校は勉強するだけの場所ではない」ということをしっかり理解することによって、学校での小さな楽しみなどに気づき5年生の10月頃から少しずつ学校に行けるようになりました。このことから、そのときは辛いできごとかもしれないけれどそれを乗り越えれば、得るものは必ずあるということに気づけたから、これからは一つひとつのできごとやきっかけを大切にしたいです。

先生からKさんへ

(西郡学習道場 持山先生より)

 Kさんと初めて会ったのは彼女が3年生の頃。お兄さんのお迎えについてきたときが最初で、芯の強そうな瞳が印象的でした。自分というものをしっかりと持っている反面、融通があまり利かないかもしれないな、と思いました。

 学校へ行けなくなった時期は本当に辛かったことでしょう。悪いことをしたわけではないのにのけ者にされるという、理不尽なできごとに苦しんだと思います。自分を客観視することも、自分と他人との違いも、まわりを許容することも難しかったでしょう。それでもKさんなりに考え、それを必死になって消化していったことで手に入れた強さ。そして、自分の進みたい道との出会い。それらが受験勉強を続ける原動力にもなったと思います。

 勉強では、その性格から実力以上の問題もやりきろうと頑張っていたこともあります。最良の結果を求めて、6年生の秋はかなり難易度の高い問題にも毎日チャレンジしていました。本当によくくらいついてきたと思います。

 受験の結果が出たとき、期待どおりの結果が出ず悔しさがにじみ出ていましたね。しかし、しっかりと入試問題を分析していたのはKさんらしいなと、いま振り返って思います。

 中学・高校・大学でたくさんの素敵な仲間と出会い、そして社会で夢を叶えて活躍するKさんの姿を見る日を楽しみにしています。
 


 

\ 道場で受験した子どもたちの軌跡を、担当した先生からお聞きいただけます/
▼スクールFC YouTubeチャンネル
『道場版 入試報告会~道場生たちの成長~』西郡学習道場の代表と”学び”を考える会(Kさんの体験談もご紹介しています)
https://youtu.be/kZv-Y5sTb5U

 


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