2023年度の花まるサマースクール、現場からのレポートをお届けします!
今回は、「サイエンス王国」のコースを引率した「ホリデー」のレポートです。
■1日目
ドキドキの様子で集まってきた子どもたち。バスレクで心をほぐしていると「もう着いたの?」と声があがるほど、あっという間に宿に到着しました。
研究テーマは、「火」。初日から実験をおこないました。2日目に向けて、火を点ける手順を確認します。マッチで着火、ライターで着火、アルコールランプに着火。火に触れたことがない子にとってはこの時点で大きな挑戦です。震える手でマッチを握り、火を見て笑顔になる変化が目に焼きついています。そのほかにも、ライターの分解実験や手作り花火の制作をおこないました。みんな、職人のような顔つきで向き合っていました。
そして初日の夜はキャンプファイヤー!子どもたちの身長ほどあるような大きな木の枠組みが炎に包まれます。そのまわりでダンスバトルをおこない、手持ち花火を灯しました。
■2日目
朝から高濱先生が登場!スペシャルゲストとのクワガタ体操から1日が幕を開けました。
午前中には実験がてんこ盛り。紙ナベの制作実験をしたり、熱気球を飛ばしたり、スチールウールの燃え方を観察したりしました。ここから徐々に仮説→実験→考察のサイクルが子どもたちに定着しはじめました。
午後は川遊び&魚つかみ。魚を追うと、澄み渡った川が濁ります。手探りでいくものの、想像よりも力強い生命におっかなびっくりの子どもたちでした。
川遊びも全力!水飛沫をあげました。しかし、かけあうだけが水遊びではありません。流れに身を任せて天然のウォータースライダーのように楽しんだり、生き物探しや石探しなどをしたりしていました。
そして、夜は待ちに待った手作り花火。これまた想像以上に綺麗に火花を散らしていました。その裏では、炎色反応実験。透明な液体を金属板に乗せて火にかけると、液体内の金属種類によって違う色が見えます。まったく同じに見えるものが火にかけると違う顔を見せることに驚き、子どもたちはのめりこんでいました。
■3日目
最終日は、実験の研究発表会と、表彰式。自分で考えて行動していたことがよくわかる時間でした。そして、思い出が胸に刻まれる時間でした。
スクール中は楽しいことだけではなく、家庭と違う点や集団行動のなかで我慢したこと、思い通りに行かないこともあったと思います。いつもそばにいるお父さん、お母さんがいない、自分でなんとかするしかない環境で踏ん張ることこそ【野外】体験だと思っています。ご家庭では思いっきり甘える面もあるかと思います。保護者のみなさまも貯めに貯めた愛情を注いでいただければ幸いです。
ここまで事前準備から当日の送迎まで、ありがとうございました。 またどこかでお会いできることを心待ちにしております。
2023年 夏
花まる学習会 ホリデー/堀江健太郎
堀江健太郎(ほりえけんたろう)/ホリデー
花まる学習会(埼玉ブロック)
🌳花まる野外体験公式サイト
https://hanamaruyagai.jp/