9月の行事食|親子で作ろう!白玉粉を使った月見団子

9月の行事食|親子で作ろう!白玉粉を使った月見団子

9月には十五夜があります。
子どもも食べやすい白玉の月見団子を作ってみませんか?
白玉の生地を丸める作業はねんど遊びに似ていて、子どもと一緒に楽しめます。
また、子どもの手先の器用さ、段取り力、創造力にもつながりますよ。

できあがった月見団子は、秋の収穫への感謝や家族の健康を祈りながら食べましょう。

十五夜に月見団子を食べるのはなぜ?

十五夜とは、満月の夜のことを指します。
旧暦8月15日である現在の十五夜は、中秋の名月とも呼ばれます。
秋は美しい満月を見ることができるので、古来よりお月見が親しまれてきました。
収穫した米の米粉で作った団子や、里いも、さつまいもなどを月にお供えします。

お団子が丸い理由は、月に見立てているためなど、諸説あります。
月見団子を食べる由来も諸説あり、お米など秋の農作物の収穫を感謝するため、人々の健康や幸せを祈るためなどと言われています。

白玉団子作りから得られる学習能力とは?

1. 指先の器用さ

白玉団子の生地をこねたり、ちぎったり、成形することで指先の器用さが育まれます。
同時にいくつも継続して作ることにより、集中力も鍛えられますよ。

2. 段取り力

道具や材料を用意する→材料をこねる→生地を成形する→茹でる→白玉を冷やす→お皿に盛り付けるという手順に触れる、または体験することで、予測を立てる力や、段取る力が養われます。

3. 創造力

「どんな形の白玉を作ろうか?」とイメージしながら生地を成形することで、創造力を鍛えることができます。

レシピ紹介では1・2歳の子どもでも食べやすく、火の通りをよくするため平たい丸形にしていますが、三角・四角・ハート・へびなど、子どもが作りたい形を作るのもいいでしょう。

月見団子レシピ

今回は、色が黄色で満月のようになるかぼちゃ月見団子と、お月見のお供えにちなんだ里いも月見団子さつまいも月見団子の3種類をご紹介します。
団子の歯切れをよくするため、水ではなく、豆腐を使用します。
ただし里いもはいも自体に粘性があるため、少し粘りのある月見団子になります。

特に1・2歳の子どもは一口で食べず、1玉を切って与えるか、少しずつかじりながら食べるといいでしょう。作りやすい順にご紹介します。

かぼちゃ月見団子レシピ

【材料】約25個分

  • かぼちゃ(皮付き)……150g
  • 白玉粉……100g
  • 豆腐…… 80g(かぼちゃの水分量により、豆腐の量を調節する)

【作り方】

【1】かぼちゃの皮をむき、1㎝角位に切り、茹ででつぶす

【2】かぼちゃと粉にした白玉粉、豆腐をよく混ぜ、耳たぶくらいの柔らかさの生地にする

【3】生地を3~4㎝の平たい丸形にし、真ん中を指でへこませる(火の通りをよくするため)

【4】鍋に水を入れ沸騰させ、白玉を入れる

【5】白玉団子が湯に浮き上がってきたら、中まで火を通すため、5分程茹でる

【6】茹でたら網じゃくしですくい、冷水が入ったボールに入れ、冷ます

【7】器に盛り付ける

※野菜が入るとこねている時に白玉粉の粒が残りやすくなるので、あらかじめビニール袋を二重にしてその中で白玉粉をつぶすか、すりこぎで粉状にしておくといいでしょう

※使う野菜により水分量が異なるため、最終的には生地が耳たぶ位の柔らかさになるように豆腐の量で調節してください
※そのままで食べればそれぞれの味や食感が分かりやすいですが、お好みできな粉みたらしあんなどをかけると甘みを楽しめます

さつまいも月見団子レシピ

【材料】約20個分

  • さつまいも(皮付き)……120g
  • 白玉粉…… 50g
  • 豆腐……60g(さつまいもの水分量により、豆腐の量を調節する)

【作り方】

【1】さつまいもの皮をむき、厚さ1㎝の半月に切り、茹ででつぶす

【2】さつまいもと粉にした白玉粉、豆腐をよく混ぜ、耳たぶくらいの柔らかさの生地にする

【3】生地を3~4㎝の平たい丸形にし、真ん中を指でへこませる(火の通りをよくするため)

【4】沸いたお湯の中に白玉を入れる

【5】白玉団子が湯に浮き上がってきたら、中まで火を通すため、5分程茹でる

【6】茹でたら網じゃくしですくい、冷水が入ったボールに入れ冷ます

【7】器に盛り付ける

※野菜が入るとこねている時に白玉粉の粒が残りやすくなるので、あらかじめビニール袋を二重にしてその中で白玉粉をつぶすか、すりこぎで粉状にしておくといいでしょう

※使う野菜により水分量が異なるため、最終的には生地が耳たぶ位の柔らかさになるように豆腐の量で調節してください
※そのままで食べればそれぞれの味や食感が分かりやすいですが、お好みできな粉みたらしあんなどを かけると甘みを楽しめます

里いも月見団子レシピ

【材料】約15個分

  • 里いも(皮付き)……150g
  • 白玉粉……50g
  • 豆腐……10g(里いもの水分量により、豆腐の量を調節する)

【作り方】

【1】里いもの皮をむき1㎝の半月に切り、茹ででつぶす

【2】里いもと粉にした白玉粉、豆腐をよく混ぜ、耳たぶくらいの柔らかさの生地にする

【3】生地を3~4㎝の平たい丸形にし、真ん中を指でへこませる(火の通りをよくするため)

【4】沸いたお湯の中に白玉を入れる

【5】白玉団子が湯に浮き上がってきたら、中まで火を通すため、5分程茹でる

【6】茹でたら網じゃくしですくい、冷水が入ったボールに入れ冷ます

【7】器に盛り付ける

※野菜が入るとこねている時に白玉粉の粒が残りやすくなるので、あらかじめビニール袋を二重にしてその中で白玉粉をつぶすか、すりこぎで粉状にしておくといいでしょう

※使う野菜により水分量が異なるため、最終的には生地が耳たぶ位の柔らかさになるように豆腐の量で調節してください
※そのままで食べればそれぞれの味や食感が分かりやすいですが、お好みできな粉みたらしあんなどを かけると甘みを楽しめます

日本の行事食に親しみながら、家族で楽しい時間にしましょう!

食べ物を旬の季節関係なく手に入れられる便利な現代ですが、昔からの風習や習慣に触れ当時の人々に思いを馳せることも大切な経験です。

豊かな食生活を送れることに感謝したり、日本の風習について親から子へ伝承したり、家族の健康を祈ったり……
ぜひ、親子での月見団子作りを通じて、様々なことを感じながら楽しい時間を過ごしてください。


著者|臼杵 智美

臼杵 智美 管理栄養士として離乳食・幼児食・アレルギー食の調理、子どもに向けたクッキング等食育活動(0~5歳)、献立作成の経験あり。事業所内保育所、小学生・中学生夏季施設、社員食堂、レストランでの勤務経験をもつ。食べることが好きで、食べ物と体の関係について興味があり管理栄養士となる。自身も子育てをしている今、子どもの頃からの食習慣は大切と痛感。

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