2022年度サマースクールを終えて 箕浦健治

2022年度サマースクールを終えて 箕浦健治

2022年度サマースクールを終えて


 2021年度のサマースクールでは、コロナの影響で中止になったコースがありました。
 参加予定だった子どもたちは荷物を準備しながら「あれもしよう」「これもしたい」と考えているはず。保護者の方も、送迎やお弁当の準備などを終えているだろう。
 参加できなくなった子どもたち384名とその保護者の気持ちを考えると、胸が締め付けられる想いでした。葛藤しながらも、中止を決断しました。
 「中止」を決めて案内を流してから、たくさんのメールをいただきました。覚悟を決めて1件1件読んでいるうちに、自然と涙があふれてきました。
 
 サマーチラシをいただいてから、ずっと息子は参加することを楽しみにしていました。
 中止の判断はやむを得ないと考えております。中止を小学1年生の息子に伝えました。息子は動きをとめ、用意したリックサックを静かに背負い、自分の部屋にいきました。
 部屋のなかで息子は、何度も見てしわくちゃになったサマースクールの参加要項を何度も眺め、時々涙ぐんでいるようにも見えました。
 しばらくして、部屋から出てきた息子は、静かに私にこう言いました。
「…ぼくは大丈夫だよ。来年のサマーの準備はもうしなくてもいいね、ママ!」
私は息子を抱きしめました。息子が成長できたのも、花まるのおかげです。本当にありがとうございました。


 このメールをいただいてから、自分のデスクに「384人」という数字を貼りました。来年は必ず完走するという目標に向かって、1年間準備を続けました。

 そして迎えた2022年度のサマースクール。コロナの大きな波を受けながらの開催。感染症対策はもちろんのこと、一生に一度しかないこの夏の体験を子どもたちに全力で楽しんでほしい、そして送り出した保護者の方に「参加させてよかった」と思っていただきたい、そのことを最優先に、準備を進めました。
 総勢600名を超えるサマースクールスタッフ研修の冒頭で、私の想いを伝えました。
「子どもたちのためのどんな困難があっても、一生懸命頑張る大人の姿を子どもたちに見てもらいましょう。今後子どもたちに困難が訪れたときに、我々の姿を思い出して頑張ろうと思ってくれると思います。この夏、懸命に頑張る大人の姿が、この先の子どもたちを支えるという気持ちで臨んでください」
大きくうなずくスタッフを見て、「必ず完走する」と改めて決意しました。

 現場で走りまわる子どもたち、ケンカをして泣きながら仲直りする子どもたち、夕日を仲間と肩を組んで眺めている子どもたち、黙食を頑張る子どもたち、勇気を出して川遊びに挑戦する子どもたち、玄関の靴を揃える子どもたち、目に写る光景がすべて美しかったです。世の中にこんなに尊く、美しい光景があることを、子どもたちが教えてくれました。

 2022年8月22日、サマースクール全行程終了。最後の子どもたちを見送ってから片づけをしているときに、空が赤く夕日で染まっているのを見て、サマースクールが終わったことを実感しました。
 このような情勢のなか、花まるグループを信頼していただき、大切なお子さまを預けていただけたことに感謝の言葉しかありません。
 2023年度のサマースクールの準備も始まっています。バカンスではなく、スクールとして、今後も野外体験企画を運営していきます。

 今後ともよろしくお願いいたします。


花まるグループ 
野外体験部部長 
箕浦健治(ファイヤー)

 

箕浦健治(みのうらけんじ)/ファイヤー

花まるグループ 
野外体験部部長

 

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