「作文が書けない!」
「絶対書かない!」
泣き叫ぶ2年生のSちゃん。
毎週なんとか書きあげて帰るのですが、その日は本当に気持ちがおさまらなかったのでしょう。
キーッとヒステリックになり、廊下まで響き渡るほどの声で意地になって泣いています。
※花まる学習会の教室では、子どもたちは毎回作文を書いています。
「絶対やだ!」
「帰る!」
この状況から逃げ出そうと必死です。
「作文」に限らず、「できない」「やりたくない」と感じると、目の前の課題に向き合えなくなることがありますよね。
こういうときは、慌てず「今日は勝負だな」と覚悟を決めて、徹底して時間をかけます。
たとえば、Sちゃんの場合。
他の子がみんな帰っても泣き続けるSちゃんの横に座り、
「Sちゃんの将来のことを考えたら、とてもこのままでは帰せない」
「先生、Sがそんなふうになっちゃうのががまんできないんだ」
と、「いかにあなたのことを思っているか」ということをラブコールのように何度も伝えました。
すると、だんだん泣きやみはじめたSちゃん。
しばらくすると、カリカリと作文を書きはじめたのです。
結局、Sちゃんは一枚以上作文を書きました。
「うわ~、がんばったね」
「先生、嬉しいよ」
と、ややおおげさにほめ、「今日は特別な日になったね」と帰しました。
女の子は、「とことんまで心配してくれる」という相手の熱い気持ちに反応します。
男の子が「こうこうこうだから、こうするとよい」と、「理屈」で説得されれば納得するのに比べて、「感情」で納得するのが女の子です。
気にかけて
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