深刻ないじめは6年生くらいからスタートすることが多いのですが、それを乗り越えたらすごい力になります。
大事なことは、カエル時代(11~18歳)にいじめは起こるけれど、はね返せるような力をつけること。
それには、オタマジャクシ時代(4~9歳)の土台づくりが必要です。
この時期にたくさんの経験を積んで、もまれること。
何度もぶつかって、いい加減で人と付き合える子にできるかどうかが重要です。
学校は“もまれ”にいくところ。もめごとから子を守ってはいけない
学校など集団生活の場というのは、子どもは“もまれ”に行っているのです。
それこそが大切な経験です。
オタマジャクシ時代の第一歩の“もまれ”に耐えられなければ、カエル時代の厳しい“もまれ”に耐えられないでしょう。
もまれ体験、失敗体験を積み重ねてこないと、やがて大人になってもすぐに心がポキンと折れてしまう、社会人として通用しない人になってしまいます。
ですから、ケンカやもめごとを親が未然に防ぐなんてもってのほか。子ども時代のもめごとは肥やし。
喜びの経験がたくさんあってほしいのと同じように、どんどんもまれたほうがいいのです。
実践!子どもに身につけさせたいケンカ対応法
もしわが子がいじめにあったら?
「うちの子が○○君にぶたれたって言ってるんですけど・・・」とすぐ学校に問い合わせてる人が大半でしょう。
ところが、母親の対応として、これは最悪です。
生傷をつくったり病院に行くほどのことなら伝えたほうがいいですが、たいていは“たかがケンカ”を“大ごと”にしてしまう行為です。
ささいなケンカは深刻化させず“カウンセリングマインド”で対応しましょう!
たとえば「今日、○○君がぶってきたんだよ」と言ったら、指示命令ではなく、ただ聞いてあげてください。
聞くときのポイントは、
①繰り返す(「○○君がぶってきたんだね」)
②言い換える(「○○君がなぐりかかってきたのね」)
③共感する(「痛かったね、かわいそうに」と抱きしめる)
の3つ。
こうすることでたいていはスーッと心の霧が晴れてしまうことが多いものです。世界で一番大好きなお母さんがわかってくれただけで子どもは満足するのです。
「ケンカ=悪」という現代の無菌教育に染まるのではなく、「もめごとは肥やし」ととらえる。
オタマジャクシ時代にたくさんのもまれ体験、失敗体験を積み重ねることによって、「いじめをはね返す力」を身につけることができるのです。
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