2024年3月に開催した花まる雪国スクール、現場からのレポートをお届けします!
今回は、「花まるスキー王国」のコースを引率した「スティック」のレポートです。
雪国スクールに向けてのご準備、そして子どもたちの背中を押して送り出してくださったこと、本当にありがとうございました。
行きのバスから、すでにエンジン全開の子どもたち。スキーをするうえで大切なことをみんなで確認しながらやる気を高めていました。子どもたちに伝えたことは、「100%の力で、思いきり楽しむこと」「どんなことがあっても最後は前を向くこと」の二つ。普段はなかなか味わえない経験には、うまくいかないことも、それを乗り越える喜びもついてくるもの。 だからこそ、転んでも立ち上がり、何度でもチャレンジし、まわりに流されることなく自分のレベルを上げて成長することを目指してスキー場に向かいました。
1日目の午後は、リフトに乗る前段階として、緩斜面である程度スピードを出したあとにピタッとハの字で止まる練習をしました。久々にスキーに触れる子がほとんどで、当然最初はうまくいきません。そんな子どもたちを見ていて感じたのは「転ぶことも含めて楽しめている」ということでした。転んだことを悔やむのではなく、次はどうしたら転ばないかを前向きに考える子どもたち。この前向きさは、これからもずっと大切にしてほしいものです。
2日目には全員がリフトに乗り、班ごとにすべる時間もたっぷりとりました。私と一緒に滑っていた男の子がリフトの上で自分の頬をつねっていました。「どうした?」と声をかけると、「夢じゃないよね? おれ、リフトに乗って滑るの目標だったんだ。本当にうれしい…」とかみしめるように言いました。ああ…子どもたちはいまこの瞬間に本気で、一生懸命に取り組んでいるのだなと、改めて感じた瞬間でした。
また別の子は、これからリフトに乗る子に対して「ぼく、いまリフトに乗ってきたんだ。スイッチ(ゲーム)よりすごかったよ。あんな景色、見たことないよ」と興奮気味に伝えていました。リフトの頂上から見る悠然と構える大自然に圧倒された様子。それも自分の力で、努力を重ねてやっとたどり着いた頂上だからこそ、感じられたのだと思います。
3日目。子どもたちに改めてこの3日間で楽しかったこと尋ねると、一番にあがったのは「リフトに乗れたこと」。次に「同じ班の仲間と一緒にスキーができたこと」でした。自分だけでなく仲間のがんばりにも拍手やエールを送れる素敵な花まるスキーヤーに成長した子どもたち。スキーを通じてひとまわりもふたまわりも成長しました。
この2泊3日の思い出を胸に、自信を持ってこの先も歩んでいってほしいと思います。またどこかでお会いできることを楽しみにしております。本当にありがとうございました。
2024年 春
花まる学習会
スティック/小林駿平
🌳花まる野外体験公式サイト
https://hanamaruyagai.jp/
小林駿平(こばやししゅんぺい)/スティック
花まる学習会(オンラインブロック ブロック長/埼玉ブロック)
思い出写真館