【ＦＣコンシェルジュのお悩み相談】vol.20 中学受験をすべきか悩んでいます。自由時間が取れなくなってしまうのではと不安です…

大切なお子さんのこれからを考えるにあたり「中学受験」という選択肢がご家庭のなかに芽生えはじめたということですね。ただ、そこに未知の世界への戸惑いがあり、飛び込んで良いものか躊躇していると感じ取ることができます。中学受験は「すべきか」という「べき論」で考えると「しなくてもよい」という曖昧な結論しか生みません。お子さんに「受験したいの？」と聞くだけでは難しいですから、親御さんの決定に委ねられることが多いです。それゆえに、このようにご相談をなさること、つまり第三者に頼ることがとても大切です。

たとえば「お悩みが尽きないのであれば受験はやめましょう」とアドバイスされたとしたら、それをすんなり受け入れられるでしょうか。まずはそこがスタートです。軸足は受験にかかっていて、しかしわが子には子どもらしい生活を失わせたくないという気持ちは、親としてあって当然だと思います。すんなりと「やめる」決断をしたいと思わない場合は、受験をしないことでの後悔をしたくない、お子さんの人生にとって重要な経験だと考えていらっしゃるのではないでしょうか。

塾や家庭教師には一切世話にならずに受験を乗り越えたという話も耳にしますが、これは極めて稀有なケースで、少なくとも私の経験上は、塾を上手に「活用した」ご家庭は決まって「良い受験だった」と振り返られます。ぜひ、お子さん自身の時間を大切にするために連携できる塾で安心して受験に向き合う方法をお探しください。塾の言いなりになる必要はありませんので、対等な関係で忌憚のない意見交換や相談ができる塾をお探しになることをおすすめします。そのうえで最終決断をしても遅くないと思います。

塾を調べ、気になったところへは出向いてぜひ主要なスタッフと話してみてください。どんなお子さんで何をやっているときが楽しそうに見えるか、そんなふうにお子さんに興味をもってくださる塾が合っているご家庭のように感じます。お子さんにとって環境（塾）が本当に楽しくてわくわくする場所であれば、その時間こそがお子さんにとって大切な時間にもなるはずですから、実際に取り組みながらご家庭・お子さん自身にあった時間の使い方を探っていくのもおすすめです。

塾の先生との信頼関係ができていて、塾で過ごす時間が充実してれば、自由時間が短くとも充実したものになります。私は親として中学受験に向いていない、そんなことはお考えにならないでください。わが子のために悩むことができている立派な親御さんです。