毎年開催している、スクールＦＣ主催 花まるグループ「進学講演会」。例年、実際の入試問題をもとに、入試の傾向とそのために必要な力についてお話しし、好評を博しております。しかし、スクールＦＣ講師陣には、具体的な入試を紹介する以前に、中学受験とはどのようなものなのか、もっとリアルにイメージをもち、自分ごととして身になる形で伝えることはできないのか、という想いがありました。
そこで今回は、進学講演会を2回開催とし、第1弾はスクールＦＣで中学受験を終えた卒業生（現中学1年生～現大学1年生）保護者にアンケートをおこない、そのリアルな声をもとにお話しすることとしました。アンケートでは300件強の回答をいただくことができ（回答いただいたみなさま、誠にありがとうございました！）、それらの回答を集計してランキングとして発表するとともに、特に参考になりそうな回答をピックアップしてご紹介しました。
また、それぞれのポイントについて、これまでたくさんの生徒指導をおよび保護者との面談を経験してきた松島（スクールＦＣ代表）と仁木（スクールＦＣ教務部部長）が解説。これから受験をするみなさまに向けて、花まるグループ・スクールＦＣ独自の視点で、中学受験の現実と本質をお届けしました。
講演でご紹介した経験談
■中学受験を選択した理由
■低学年期の「いまのかかわり」に参考になる4問
・受験・子育てに関する失敗談
・中学受験を振り返った際に、「親」としてもっとも苦しかったこと
・ 中学受験に取り組んでみて「小さいころからやらせておいてよかった」と感じたこと
・作ってよかった「わが家のルール」
■いまのうちから考えておこう！「環境の整備・調整」と「かかわる人たちの心構え」を学べる2問
・回答者（おもに母）と子ども本人「以外の人」に困らされたこと
・回答者（おもに母）と子ども本人「以外の人」がしてくれて助かったこと
■未来からのメッセージ、そしてエール…どんな未来が待っている？
・中受を終えて……お子さまが低学年のときの（親であった）ご自身に「かけてあげたい言葉」
・受験を終えて／進学してみてからわかったこと
・いま中学受験を振り返ってみて、ご家庭の受験の「幸せ度」はいくつでしたか？ 1～100の数字で教えてください。その数字にした理由もお願いします。
当日のお申し込みは1000件を超え、たくさんの方にご視聴いただき、誠にありがとうございました。
参加者の声
ご参加いただいた方からは、たくさんのご感想をお寄せいただきました。その一部をご紹介します。
これまでは、受験させてよかったという結果的なことを聞いたり読んだりすることが多かったのですが、そこに到達するまでの失敗談や苦しかったことなど、美談だけではないリアルとホンネを聞くことができて非常に参考になりました。（小3保護者）
中学受験を視野に入れて調べ始めたこのタイミングでご経験者のみなさまのリアルなお話を聞けたこと、とても貴重な時間となりました。いま、すでに子育てって難しいと感じていることもたくさんありますが、今日聞いたことをきちんと自分に落とし込んで、信頼できる先生方も頼りつつ、これからの時間を大切に過ごしていけたらと思いました。ともに幸せに成長できる中受であればと少しワクワクした気持ちです。（小2保護者）
中学受験についてのリアルを、保護者の方々の経験談を通して教えていただけたのは、イメージも湧き、とても勉強になりました。そして、母親として背筋が伸びる気持ちにもなりました。中学受験を考えるにあたり、「子ども」をどう育てていくのか、受験に向かう「子ども」の心や体制をどうつくっていくべきか、ということを中心に考えていましたが、まず「親」が自律しているかどうかなど、「親」である私も、まだまだ準備が必要だと感じました。「手を放し、目をかける」、とても印象に残りました。子どもにとっての成長となり今後の糧となる幸せな受験になるように、子どもの体制だけでなく、親（自分）の体制も整えられる低学年期にしたいと感じました。そしてやはり、花まる学習会に通わせていることは、いろいろな意味で最良の選択なんだと、改めて実感しました。（小2保護者）
6月には第2弾として、最新の入試問題の分析から、低学年のうちにできることを考察します。
どうぞ、お楽しみに！
＼第2弾の詳細・お申し込みはこちら！／
◆ 2023年6月25日（日）10:00～
進学講演会第2弾「最新の受験問題分析から見えた、低学年期にすべきこと」
https://www.schoolfc.jp/event/2023/shingakukouenkai2.html
（2023/5/14実施）
【松島 伸浩（まつしま のぶひろ）】
スクールＦＣ代表・花まるグループ常務取締役。教員一家に育つも、私教育の世界に飛び込み、大手進学塾で経営幹部として活躍。36歳で自塾を立ち上げ、個人、組織の両面から、「社会に出てから必要とされる『生きる力』を受験学習を通して鍛える方法はないか」を模索する。その後、花まる学習会創立時からの旧知であった高濱正伸と再会し、花まるグループに入社。教務部長、事業部長を経て現職。のべ10,000件以上の受験相談や教育相談の実績は、保護者からの絶大な支持を得ている。『中学受験 親のかかわり方大全』『中学受験 物語ですらすら頭に入る よく出る漢字720』（実務教育出版）『算数嫌いな子が好きになる本 小学校6年分のつまずきと教え方がわかる』（カンゼン）など著書多数。ポッドキャスト等で配信中の「のびるRADIO」では、受験情報や、子育てに役立つ情報を発信している。
【仁木 耕平（にき こうへい）】
スクールＦＣ教務部 部長。専門教科は国語。読むため、解くためのポイントを徹底的に言語化・作業化しておこなわれる授業は、論理的かつエネルギッシュ。一度見たら忘れられない風貌もあいまって、何人もの生徒に「読解を解いていると、仁木先生の声が聞こえて解ける」と言わしめるほどである。中学受験・高校受験ともに、国立・御三家志望生も含め、多くの受験生を成功に導いてきた。現在も、教材開発の統括を担当しつつ、授業の現場の第一線でバリバリ活躍中。著書に『マンガでわかる! 10才までに覚えたい読解力・作文力のつく言葉1000』（永岡書店）。
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