【イベントレポート】旅する読書~大人のための読書講座~2022年度第2回「名作図鑑、集まれ! ~無限の世界へ開く窓~」

【イベントレポート】旅する読書~大人のための読書講座~2022年度第2回「名作図鑑、集まれ! ~無限の世界へ開く窓~」

スクールFCの人気国語教師 平沼純による連続読書講座「旅する読書~大人のための読書講座~」。今年度 第2回は、「名作図鑑、集まれ! ~無限の世界へ開く窓~」というテーマでお送りしました。

第1回のアンケートでいただいた質問にお答えしました

本講座では、毎回アンケートのご記入にご協力いただいています。そのなかでいただいた、「高学年の子どもが、自分に合う本を見つけるポイントを教えてください」「料理の本でおすすめの本をもっと教えてください!」という質問にお答えしました。

前回のブックリストでもさまざまな料理の本をご紹介しましたが、今回、追加で平沼がご紹介したのは『クッキングと人生相談 悩みこそ究極のスパイス 』(枝元 なほみ・『ビッグイシュー日本版』販売者/著,ビッグイシュー日本,2019)。ホームレスの販売員が販売する雑誌『ビックイシュー』の読者から寄せられた人生相談に、販売員のみなさんが答え、料理研究家の枝元なほみさんがそれに合った料理を紹介するという異色の「料理本」です。料理とともに人生や社会について考えるきっかけにしてみてはいかがでしょうか。

国内外の博物館をめぐる

博物館は、まさに「体験できる図鑑」。 実際に平沼が訪れて撮影した、イギリスの「オックスフォード大学自然史博物館」やフランスの「パリ国立自然史博物館」「パリ工芸博物館」、国内の「福井県立恐竜博物館」、「国立科学博物館」(上野)、「滋賀県立琵琶湖博物館」の写真とともに、その展示物にまつわる書籍・図鑑をご紹介しました。また、図鑑を選ぶコツもお伝えしました。

 

1人目のゲスト、花まる学習会 花まる表現教育プロジェクトの臼杵は、『シートン動物記』のなかでも人気のある『オオカミ王ロボ』のエピソードを朗読しました。子どものころ読んだ方も多いと思いますが、大人になって聞くと、また違う印象をもつかもしれません。

 

本物を見ることと、図鑑を見ることの関係は?

講座の後半では、スクールFC 理科担当の川幡によるミニ講座を実施しました。

生き物は個体差が大きいので、必ずしも図鑑の写真や説明に合致するとは限りません。 そのため、「これは何だろう?」と思って図鑑を開いたけれどもどの生き物なのかわからなかった、という経験がある方も多いのではないでしょうか。それでは、図鑑の役割とは…?川幡によると、それは「入口」。図鑑や、生き物に関するおもしろい本を読むと、いままで目に入らなかったものが「見える」ようになったり、いままでは意味がわからなかったものが「おもしろい」と思えるようになったり、世界の見え方が変わります。

 

「平沼先生のお話も、臼杵先生の朗読も、川幡先生の講義も、すべておもしろかったです。たった500円でこの内容の濃さ、とても得した気持ちになりました!」「とても興味深いお話ばかりであっという間に時間が過ぎ、全部は聞けないかな?と思っていた息子(小4)も最初から最後まで釘付けでした」など、たくさんのご感想をいただきました。

ご参加くださったみなさま、ありがとうございました!

(2022/5/19, 21実施)

 

📚今回の講座に関連するブックリストを、スクールFC公式WEBサイトで公開しています。
https://www.schoolfc.jp/extension/j-hiranuma/2022/#may

\今後の開催予定も公開中!/
🌟 次回は7月14日(木)・16日(土)
『夏休み直前! ~2022年の夏に読みたいこの一冊~』をテーマにお送りします。

「探究」する夏、「思い出す」夏、そして「祈る」夏・・・・・・。2022年の夏休みは、ぜひこの講座で紹介した本をかたわらに! 読書感想文や自由研究のヒントになる本はもちろん、海や山、冒険を描いた絵本、古きよき日本の夏や戦争を描いた児童文学など、夏に彩りを添える本の数々をご期待ください。

▼お申し込みはこちらから
https://www.schoolfc.jp/extension/j-hiranuma/2022/

🌸ホスト&ゲスト紹介

【平沼 純(ひらぬま じゅん)】
スクールFC用賀校で国語授業や公立一貫コース授業のほか、総合的な学習の時間である「合科授業」などを担当。多数の受験生を合格へ導くとともに、豊かな物語世界の楽しさ、奥深さを味わえる授業を展開し続けている。2015年度からは、欧米の「リーディング・ワークショップ」、「ライティング・ワークショップ」の手法を取り入れた国語授業をスタート、好評を博している。各種メディアで紹介されている『子どもを本好きにする10の秘訣』(実務教育出版)、『マンガでわかる!10才までに知っておきたい名作120』(永岡書店)のほか、書籍、雑誌・新聞記事などを多数執筆。オンライン書店「honto」ブックキュレーター。読書をテーマにした講演会も精力的に行っており、本を読む楽しさ、物語を味わう大切さを訴え続けている。

【臼杵 遥志(うすき ようじ)】
花まる学習会・スクールFC巣鴨校、演出家・俳優・劇作家・ヨハクノート 代表。福岡県出身。大学在学中に劇団を旗揚げ。演出家として数多くの俳優と接するなかで、「相手のポテンシャルを引き出すおもしろさ」「観客の好奇心に火をつける快感」に目覚める。現在は、花まるグループで授業を受け持ち、各地で表現とコミュニケーションの授業やワークショップを展開。対象も内容も形式も多種多様なワークショップは毎回好評を博し、参加者はのべ1000人を超える。
▶ワークショップのご依頼はこちらから

【川幡智佳(かわはた ちか)】
スクールFC南浦和校に勤務し、4年総合コースの理科、受験科コースの理科を担当。また、小4総合コースFCオリジナルカルタの作画・作成も担当。授業では、身近な理科を楽しんでもらおうと、校舎の近くで見つけた生き物や趣味で集めた化石などを持ち込むことも。通常授業以外にも、動物園でのフィールドワークを含めた「動物の進化合戦」などの講座を開催。著書に、『カワハタ先生の動物の不思議 どこがおなじでどこがちがうの?』(実務教育出版)、『考える力がつく 理科なぞぺ~』(草思社)、『マンガでわかる! 10才までに覚えたい 科学のふしぎ250』(永岡書店)がある。新刊『バナナの種はどこへいった? – 生きのこりをかけた植物のヒミツの生態』(実務教育出版)は近日発売。

📚スクールFCの本はこちらから
https://www.schoolfc.jp/info/syoseki/

 

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