【ＦＣコンシェルジュのお悩み相談】vol.14 勉強への意欲を取り戻してほしい

自ら学ぶ意欲がなくなっているのは、現状の勉強を楽しいと感じられていないからだと思います。たしかに低学年の詰め込み学習によって間違った学習観を身につけてしまうこともありますが、目の前におもしろいと思えるものがあればやる気を見せるのが子どもです。まずは習いごとや塾のかけもちなどを一旦整理したほうがよいでしょう。子ども本人が続けたいというものを残して、できるだけ自由な時間をつくってあげてください。日々忙しい状態ではじっくりと何かを楽しむ余裕はありませんし、言われたことを流れ作業的にやっている勉強では、その学習テーマに隠れている本当のおもしろさに気づくことはできません。「もっと知りたい、もっと勉強したい」と思うようになるためには、試行錯誤をする時間がとても大切なのです。

親としてできることは、子どもの興味や関心があるものを応援してあげることです。一見、受験には関係なさそうなものでかまいません。何かに夢中になるとその過程で必ず試行錯誤が必要になります。そこから考えることの楽しさを知り、そうした経験からいままで楽しくないと思っていた勉強への見方や考え方が変わることがあります。勉強を好きにさせようとするのはなく、考えることが好きになれるように、そのための時間を確保してあげてください。子どもの興味や関心は日常生活や家の外にあることも多いです。親も一緒に楽しむくらいがちょうどいいでしょう。

学習法はあくまでも基本の型ですので、好きなものや得意なものは細かいことにとらわれず、自分のやり方でどんどん進めていっていいと思います。