【花まるコラム】『こんなの書いてたなんて信じられない!!』青山裕介

【花まるコラム】『こんなの書いてたなんて信じられない!!』青山裕介

 8月の最終授業より、1年生も本格的に作文を書き始めました。これまでに書いたことがあるという子もいると思いますが、多くの子にとっては初めての作文だったことでしょう。子どもたちが一生懸命書いた作文。多少の誤字脱字もありますが、それは子どもたちががんばった成果。自分自身の言葉で表現できたことが素晴らしいと思いながら、私は子どもたちの作文に目を通していました。

 先日、教室の棚を整理していたときに、懐かしい作文のコピーが見つかりました。名前のところには「1年  Y」と書かれています。現在も教室に通っている6年生のYちゃんが1年生のときに書いた作文です。いまではすっかり言葉の引き出しが増え、文章表現力もかなりのレベル。最近の授業では「ウサギを飼い始めたけどなついてくれない。どうしたらなついてくれるのか」という話を「餌のあげかたを工夫すると良いかも」「遊び道具を工夫すると良いかも」と、彼女なりの考えで書き綴っていました。「そこに目をつけたか」「そう考えたか」と思わず唸ってしまうような作文を書くこともありますが、見つかったのは、そんな彼女の幼さ全開の作文でした。

 私が見つけたのはコピーなので、もしかしたら本物は手元に残っているかもしれない。そんなことも考えつつ、お母さまへ「懐かしい作文が見つかりました」と、写真とともにメールをしたところ、このような返信がきました。

 懐かしい作文を送っていただき、どうもありがとうございます。Yと一緒に読んだのですが、幼さが溢れる作文ですね。すごく懐かしい感じがしました。Yは「この文は酷過ぎる!こんなの書いてたなんて信じられない!!」と、笑いながら自分の作文にダメ出ししていました。
 たまに昔の作文を読み返すのもいいものですね。それと同時に、ちゃんと作品はとっておいてあげようと思いました。

 いまでは幼さ全開の作文も、数年後にはYちゃんのように、笑って「信じられない!」と言う未来が待っているはずです。毎月お返しする作文をどこかにしまっておいて、ふとしたときに眺める。そうすると、昔のお子さまの写真を眺めて「成長したなぁ」と懐かしく感じるように、現在お子さまが書いている作文に対しても数年後には同じような思いを抱くと思いますよ。

花まる学習会 青山裕介(2021年)


*・*・*花まる教室長コラム*・*・*

それぞれの教室長が、子どもたちとの日々のかかわりのなかでの気づきや思いをまとめたものです。毎月末に発行している花まるだよりとともに、会員の皆様にお渡ししています。

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