【ＦＣコンシェルジュのお悩み相談】vol.5 「お友達が受験するから」という理由で受験してもよい…？

お子さんが「受験をしたい」と言ってくれたことは嬉しい、しかし、きっかけとして適切なものなのか、という点で腑に落ちきれないというお気持ちでしょうか。

子どもたちの情報源は一にご家庭、二に学校です。そして、学校の友達からの情報というのは結構影響力があります。たとえば、友達の兄弟が受験をしたとなると、絶対的な情報として捉えることもあるでしょう。尾ひれも個人的なバイアスもたっぷりとつきますので注意も必要です。

受験を決めるきっかけとしてのお子さんの気持ち自体は「問題なし」です。そして、その先の決定権は親御さんにあることを申し添えますね。

中学受験は義務ではありません。ひとつの機会（チャンス）をお子さんに与えるかどうかというご家庭のイベント決定の結果です。世の中の流れに乗らねばと、ひたすら苦行のような受験勉強を重ねるようなことにはなっていただきたくありません。

受験勉強を通じて成長してゆくわが子の姿を見守ってゆくご決断が成立したならば、歩みを進めましょう。塾（指導者）を探すところから始まり、受験には時間も費用もかかります。前準備として近隣の公立中学の情報を仕入れておき、今回のように第三者に意見を求めることもあった方が良いでしょう。

わが子がわが子らしく、子どもとしてまっとうな苦労のもとに希望する学校に進み大人への一歩を踏み出すさまが想像できますか。そのときに何となくあったかいお気持ちになられたならば、受験の機会を設けましょう。
中学受験のご決断は親御さんが、と申し上げて終わりにします。