「メシが食える大人」へ~卒業生の物語~

今どうしてる?卒業生物語 【No.4】吉村優花さん

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花まる学習会・スクールFC卒業生のその後に迫る新企画!
第4回は、サマースクールで再会した、高濱イチオシの卒業生にオンラインインタビュー!

ようこそ先輩! 吉村 優花さん
【花まる学習会】つくば教室(小学2年生~)
       *担当教室長:稲川頼子・大塚由香
【スクールFC】南浦和校(小学6年生夏期講習)
【西郡学習道場】つくば校(中学生)
【進路】茗溪学園中学校・高等学校→慶應大学
【現在の職業】会社員・バレトンインストラクター・俳優・字幕翻訳・英語花まるの講師

■花まる学習会での思い出
高濱 花まるでやっていたことで役立ったことはありますか?
吉村 「空間認識」。圧倒的にこれだと思います。中学受験のときの図形の問題はめちゃくちゃ得意で、ほとんど対策なしで毎回正解していました。確実に「なぞぺー」や「キューブキューブ」のおかげです。本当に大好きだったんですよ。
高濱 ほー、そりゃ、めちゃくちゃすごいことだ。あの分野は頭がいいのがわかるんだよ。よかった、がんばって作って。花まるで嫌だったことはある?
吉村 「作文」ですかね…。嫌ではなかったんですけど、自分の表現したいことを出すのがものすごく遅かったので、毎回授業後に残って書いていました。すごく集中してめちゃくちゃ時間をかけて書くので、顔が真っ赤になって耳も熱くなっていたのも恥ずかしかったです。
高濱 そういう状態でも、ちゃんとやり遂げたから自己表現につながったし、今、言葉が本当にしっかりしているよね。
高濱 心に残っている思い出はある?
吉村 いっぱいありますが、やっぱり野外体験ですね、確実に。でも普通の教室のときも、授業が終わった後に、教室の前の空き地みたいなところで鬼ごっことかして遊んでいたのを覚えています。
高濱 野外体験、サマースクールで何か覚えていることはある?
吉村 そうですね…サマースクールも楽しかったのですが、私は家族で参加したイベントが印象に残っています。親子探偵団とか、親子で行く稲刈り体験とかにも参加しました。
高濱 田植えとか稲刈りとか。「四季の自然スクール」かな?秋にはキノコを採ったりもしたな。
吉村 あれはいい経験でしたね。
高濱 今は親自身もやったことない人が多いからね、一緒に体験するというのがすごくいいんだよ。歴史的な「親子探偵団 第1回」にも来ていたんだね。
吉村 行きました。あのときめちゃくちゃ本気でがんばって、2位になりました。3組くらいが同点優勝で、最後はじゃんけんで。
高濱 親子探偵団では俺が見つからないように会場に潜むんだけど、そのとき、俺がどこに隠れていたか知ってる?不忍ではラッパーみたいな恰好で、中華街では工事現場の警備員になっていたんだよ。
吉村 高濱先生のことを見つけるのは母がめちゃくちゃ得意で、すぐに気づくんですよ。
高濱 お母さんは、あのころで言うと先端を走るぐらい俺を知ってる人だったから。
吉村 すぐに見つかりました。優勝3組に入ってすごく嬉しかったです。父と母と3人で行ったんですが、やっぱり家族全員で一緒に戦うみたいなのはすごく楽しかった。私、そんなに闘争心があるほうではなかったんですけど、ああいう場でイベントとしてやると、やっぱり「勝ちたい」みたいなのが出てきてましたね。じゃんけんのときとか、本当に必死でした。
高濱 あれ、本当に昨日のことのように思い出すよ。みんなで記念写真を撮ったり、お母さんたちが興奮状態で「先生、クワガタ体操やりますよ」って来て20人くらいに囲まれたり…すごい覚えてる。記念すべき第1回から、ずっと続いてるからね。今はコロナでできないけれど。やっぱりああいう経験は、生き生きワクワクした今につながっている感じがするね。

■〝変身〟のきっかけは部活動
高濱 優花のエピソードでお母さんたちに伝えたいのは、やっぱり「変身」なんだよね。小学校のときは箱入り娘の典型な感じ。下向いて全然しゃべらない。それが、大学生になったら急にどうしたんだろう?って。びっくりしたもん、「こんな人だっけ」って。聞いたら演劇部だったというので。
吉村 小学生までは本当に大人しかったけれど、急に弾けたんです。中学1年から高校3年まで演劇部だったのですが、最初はビクビクしながらでした。モノマネをやらなきゃいけないときがあって、セリフ一つなのに、それすらものすごく恥ずかしくて…。家で一人で練習していました。
高濱 たとえばボルダリングで、ちゃんと登りきる人からしたら「低い壁じゃん、それ」っていう感じだけど、でも本人は必死なんだよね。
吉村 私からしたら、そんなことはしたことがない。中学2年生で、初めてそこそこ大きい役をもらったときも、「ゲリの女王、ゲリクイーン」というセリフがあって、「そんなの言えるはずない」って。このときは、リアルに泣きながら練習しました。
高濱 そのあたりでグイグイ強くなったんだな。
吉村 ちょっとずつ、ちょっとずつですね。
高濱 めちゃくちゃ興味があるな。なんでそこで続けようと思えたの?
吉村 たぶん初めての経験だったので、確実に今までの自分にはなかった引き出しを開けている実感はあって。ある種の新しい自己発見、殻がむけたなって自分の中であったので、私はそれがうれしかった…楽しかった?ある種の快感みたいな。
高濱 おー名言が出ました!たとえば、小1、小2の少年たちが下品なことを言っているのを女の子たちは「ばかじゃん」って言ってるけれど、自分は絶対できない。そこに穴が開いたみたいなことだよね。久本雅美さんや渡辺直美さんの世界に行けたってことだよね。
吉村 ゲリクイーンのときに「おもしろかったよ」って言ってもらえて、なりきってやっていたのが観ている人にも認められるんだな、って。ある程度外したことをやっても大丈夫なんだな、人間性が否定されるわけじゃないんだなって。
高濱 〝大丈夫経験〟をしたんだな、そこで。清楚な箱入り娘が、ガチャガチャってメタモルフォーゼした。
吉村 新しい自分も獲得した感じです。今までの自分は根底にあって、でもこっちの「ワー」ってできる自分でもいられるっていう。
高濱 なるほど。演劇の可能性だな。人は、その喜びは言うよな。もう一つの自分になる感じ。
吉村 もう一つどころじゃなくて、もう何個も。
高濱 誰の言葉か忘れたけど、俺たちのころに「演劇はやるもんでしょ」っていう名言があってさ。「なるほどな」って思ったのを覚えているけど…そういうことだよね。その実感が楽しいってことだよな。演劇というものは、子どもの心も強くするし、人生を楽しくするし、人前で堂々とできる人になる。小学生ぐらいだと、内気でおとなしいことを悩んでいるお母さんもいるから、優花のエピソードを必ず言うようにしているんだよ。
吉村 わー、うれしい!

■お母さんは〝妹〟
高濱 お母さんはどんな人ですか?ひとりっ子で、英語がすごくできて、優花にものすごく影響を与えた人で、まじめなお母さんだよな。
吉村 そうですね。憧れもあり…、私にはない生き方をしているんですよ。ちょっと前までの私にはない、ですかね。正確に言うと。
高濱 アカデミックのほうもやってたもんね、お母さん。すごいよね。翻訳やりーの、大学のそういうのもやったりしてさ。
吉村 自分が興味のあることに、積極的に自由に取り組んでいくみたいな部分があるので、そういうのがすごくうらやましくて、いいなーって。
高濱 俺がいつも言ってるのは、なんだっていいけど、自分の軸を持って、熱意を持って取り組んでいることが子どもにいい影響を与えるっていう。やらされてる仕事とかじゃなくて、自分はこれって思いながら、自分の世界をしっかり持っているお母さん。
吉村 そうだと思います。でも、大きくなってみて、ただ気ままにやってただけじゃないんだなーっていうのもわかりました。結構悩んだりもするし。そういう部分も知って、自分が元気づけたいなとか、そう思える相手にもなった気がします。今は対等に、友だちみたいな感じなんですよね。
高濱 なるほど。思春期以降、ベストな関係だね。今も本当に仲いいもんね。映画のときも一緒に来てたし。半分、きょうだいかな、みたいな感じというか。
吉村 妹です、母は。
高濱 そういう関係なのね。いいね、そう言える感じって。本当にお母さん幸せそうだもんね、優花と一緒にいると。
吉村 幸せにしてる実感はあります。
高濱 でも、お母さんにとっては「銀も金も玉も何せむに」って子どもが最高みたいな、輝く宝石だろうね。

■サマースクール、リーダーとしての醍醐味
高濱 サマースクールにリーダーとして戻ってきてやったのは、修学旅行のコースからだっけ?
吉村 高校生リーダーとして1度参加して、その後修学旅行のコースにも参加しました。子どもたちの吸収力に感動したのを覚えています。参加する子どもたちのレベルが高いのかもしれないですけど…
高濱 高いんだよ。もちろんいろいろいるけど、長年見てて、大学ぐらいまで見て、やっぱりみんないいところにも行ってるし、頭がいいんだよね、話をしていてもね。
吉村 そうですよね。作文がものすごくうまい子がいたじゃないですか。作家かなって思うくらいの。お城のところで私も同じものを見たはずなのに、私には見えてないものが見えているし、吸収してるって思って感動しました。
高濱 あれはよかったな。あのとき、リーダーがみんな卒業生だったんだよね。全員卒業生でサマースクール行ける喜び、みたいな。絶対の仲間な感じがあるしね。
吉村 それも大きかったです。心強くて。同じものを経験してきているから、なにをやっても一緒にのってくれる安心感がありました。
高濱 お芝居とかもみんながんばってやってたしね、班の子どもたちといろいろ。
吉村 あれを終えて、最後の「将来の夢はなんですか」って聞かれたときに、私の班の子が「あのお芝居をやってものすごく楽しかったから、女優になりたいです」って言ったんですよ。それを聞いて、本気で泣きそうなくらいうれしかったです。
高濱 へー、まじで!?それすごくない!?
吉村 ちょうどそのとき、「私に俳優業は無理かな。普通に就職しようかな」って思っていた時期だったので、「私のかわりに夢をかなえてくれる」じゃないですけど…これぞ教師業って思いました。すごくうれしかったです。

■いまの時代だからこそ
高濱 優花は経歴もおもしろい。一度社員になったら、かっちりそれをやり遂げる昭和の時代から、今はもう自由自在、どんどん社会も変わって副業時代というか、いろいろなカードを持ちながら生きて、こっち行ったりあっち行ったり。その典型だよね。今やっていることを列挙してみると、会社員にバレトンインストラクター、演劇か。この間の映画『ロボット修理人のAi(愛)』、ああいう世界を持ってるっておもしろいね。クリエイティブな部分を楽しんでるって、すごく重要。あとは字幕翻訳も。
吉村 映画のときに字幕の翻訳をやりました。もともと翻訳を母がやっていて。その影響で、小さいころに車でいつもかかっているCDが英語だったんですよ。それで耳は鍛えられていたかなと思います。
高濱 呼吸するようにそれが環境としてずーっとあると、自然と耳が鍛えられていくんだろうね。
吉村 意味はまったくわからないけれど、なんとなく音はマネできる。あとは花まる!英語花まるの講師も!人数は少ないですが、可能性はどんどん広がっていきそうです。
高濱 話は尽きないね。でもやっぱりいいな。この、横でずーっと光っているというか、魂がぴょんぴょん跳ねてる感じ。本当にイケてるわ。俺は幸せだった、この一時間。また会おうな。
吉村 ぜひ!またお会いしましょう。


リーダーとして再会した、2018サマースクール「高濱先生と行く修学旅行」

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