花まる学習会・スクールFC卒業生のその後に迫ります。
第41弾は、考える楽しさを実力に変えて東大合格を勝ち取った、伝説の卒業生にインタビュー!
目次
新井さんへのインタビュー
ようこそ先輩! 新井美結さん
【花まる学習会アルゴクラブ】年長~小3
【スクールFC・スーパー算数】小4〜小6
*担当教室長:渡辺栄治、前原匡樹、佐々木慧、平沼純 ほか
【進路】桜蔭学園 桜蔭中学校・高等学校→東京大学(理科三類)
【現在】大学生

▲新井さん(中央)と高濱(右)、スクールFCの佐々木(左)
高濱 東大理三合格、本当におめでとう! 結果の出る“意味のある”勉強を、やる気をもって続ける姿は、みんなのお手本になると思います。花まるでの思い出から詳しく聞かせて。
■花まるの思い出
新井 なぞペーとたこマンが大好きでした。なぞペーでは一つの問題をじっくり考え抜く楽しさを知り、たこマンでは友達の発想に刺激を受けながら、自分でもおもしろいオチを考えようと頑張りました。思いつく喜びを実感しながら、一つの問題に長時間向き合う力が養われたと思います。
高濱 日々の宿題はどうだった?
新井 基本的には帰宅後に取り組み、溜めないようにしていました。サボテンは新記録が出ると嬉しくて、王冠マークをつけて母に見せていました。
高濱 小さな積み重ねを習慣にできたことが、その後につながったんだね。
■FCの思い出
高濱 FCではどうだった?
新井 最初は算数だけでしたが、友達が楽しそうにしていたので国語・理科・社会も始め、4教科を受講しました。理科や社会のカルタは始めた頃こそなかなか取れませんでしたが、みんなに追いつきたい一心で楽しんでいるうちに、自然と知識が身につきました。約数大富豪も大好きでした。授業はいつも楽しく、課題も「しっかり終わらせたい」という気持ちで取り組みました。
高濱 いいね〜。大変ではなかった?
新井 解ける問題が増えることが楽しくて、大変さより「もっと解きたい」という気持ちのほうが強かったです。間違えた問題は「成長のチャンス」と捉え、わからないことは必ず先生に質問しました。FCの先生方はどんな質問にも丁寧に答えてくださったので、とても質問しやすかったです。
高濱 復習は必要なことだとわかっていても逃げてしまいがちだけれど、主体的に学ぶ姿勢が素晴らしいね。
新井 5年生からは弱点補強にも取り組み、6年生の勉強合宿(現在の「サマーチャレンジ」)では、みんなの本気に刺激を受けて、自分もさらに頑張ろうと思いました。勉強時間や内容を毎日記録し、時間の使い方も見直せるようになりました。
高濱 心に火がついたんだね。
新井 問題集には自力で解けたかどうかを必ず記録し、間違えやすい問題を効率よく復習できるようにしました。FCで身についたこの習慣は、大学受験にも役立ちました。
高濱 シンプルだけれど、間違いなく伸びるんだよ。
新井 間違えた問題に必要な知識を一問一答式でまとめる「QAノート」や、過去問などの入試対策で間違えた理由や次に何を意識すべきかを言語化する「桜蔭ノート」を作って復習に活かしました。
■中学生までに習いごとで鍛えた力
高濱 花まる以外にどんな習いごとをしていたの?
新井 幼稚園から小学5年生までピアノを続けました。スイミングは小学1年生から5年生、クラシックバレエは幼稚園から小学2年生まで、そのあとはそろばんを小学5年生まで続けました。
高濱 保護者の方におすすめの習いごとを聞かれたとき、私は「スイミングとピアノと花まる」と答えているのだけれど(笑)、どれも楽しんだうえに、バレエやそろばんにも打ち込んだとは。そろばんは楽しかった?
新井 検定試験を受けてレベルアップしていくのが楽しかったです。数に対する苦手意識がなかったのは、小学生の頃からたくさん触れていたからだと思います。
高濱 素晴らしいね。
■仲間と高め合った桜蔭学園での6年間
高濱 中学校生活はどうだった?
新井 コロナ禍に入ったばかりの頃に入学したので制限は多かったのですが、友達と学校で過ごしたり、部活動に打ち込んだりと、楽しい学校生活でした。
高濱 部活は何を選んだの?
新井 管弦楽部に入り、フルートを担当しました。小学校のクラブ活動では金管楽器のみのブラスバンドに所属していて、ずっとフルートに憧れていたんです。
高濱 楽器はみんなと合わせる必要があるし、集中力も求められるよね。
新井 はい。オーケストラを通して、自主練習の大切さや、全員で一つのものを作り上げる集中力、仲間と高め合う楽しさを知りました。
高濱 ものすごくいい経験をしたね。高校生活はどうだった?
新井 学校では高校2年生頃まで定期テストの順位発表がなかったので、伸び伸びと学べました。一方で、向上心をもって頑張りたいという思いもあったので、塾で半年に一度おこなわれる模試を目標にしていました。模試の結果でクラス替えがおこなわれたので、上のクラスを目指して模試前は勉強に集中し、それ以外は友達と思いきり遊ぶ、そんなメリハリをつけて頑張ることができました。高校1年生の秋には、部活で最高学年となり、学校や塾の勉強も忙しくなりました。この頃から真剣に大学受験を意識するようになりました。
高濱 東大を目指すようになったのはいつ頃?
新井 中学生の頃から東大に憧れていて、最初は理科一類に行きたいと思っていました。高校進学後に将来の職業についても深く考えるようになり、医学部も視野に入れるようになりました。東大医学部に通う先輩や医学部を目指す友達の話を聞くうちに思いが強くなって、最終的に理科三類を志望しました。
高濱 おぉ〜。中学受験を終えてからも向上心を忘れず、コツコツ努力を積み重ねてきたからこその道のりだね。
■学ぶ姿勢が一生の財産に
高濱 考えることを楽しみ、毎日積み重ね、自分で学び方を工夫し続ける。その姿勢が最難関への道を切り拓いたんだね。
新井 FC時代に勉強の習慣がついていたので、中学生以降も続けることができました。成績が伸び悩んで勉強が辛くなったときは、先生方の言葉を思い出し、友達に刺激をもらい、家族に支えてもらって頑張りました。
高濱 目の前に壁が現れても、逃げずに素直に向き合う心が素敵だね。これからの活躍も楽しみだよ。応援しています!
新井 ありがとうございます!
新井さんのお母さまにもお話をうかがいました!

▲新井さんのお母さま(左)と高濱(右)
■小3までのかかわり方
高濱 幼児期まで美結さんをどのように育ててこられたのか、ぜひ聞かせてください。
お母さま 乳幼児期には、絵本をたくさん読み聞かせたいと思っていました。絵本や児童書の名作100冊セットを中古で購入し、手に取りやすいところに置いて、一緒に楽しみました。娘が言葉を覚えると、自分で物語や空想上の友達との話をつくるようになり、お風呂などでよく聞かせてくれました。
高濱 物語を聞くだけでなく、思いつくことまで楽しめていたのですね。
お母さま 私は早期教育に熱心に取り組めるタイプではなかったので、方針を細かく決めるよりも、娘が楽しめそうなことで一緒に遊ぶことを大切にしました。積み木やボードゲーム、トランプなどを家族で楽しむなかで、娘は負けたくない一心でどうしたら勝てるか一生懸命考えるようになったと思います。
高濱 やらされることなく、主体的に考え抜ける環境をつくられたのですね。
お母さま 娘は言葉を覚えるのが早く、負けず嫌いで口も達者だったため、私が言い負かされることもありました。私のかかわり方で娘の能力を潰してはいけない、どうすれば力を伸ばせるだろうと考えはじめた頃、友人に誘われて高濱先生の講演会に参加しました。それが花まるとの運命的な出会いで、「これだ!」と思い入会させました。
高濱 そうだったのですか。嬉しいです。
お母さま 娘は花まるの授業が大好きで、家でもよく教具を取り出して練習していました。花まるで「苦手意識を植え付けないよう、子どもの前では『苦手』と言わない」と教えていただき、娘が「苦手かも……」とこぼしたときには「それは苦手じゃなくて、まだやっていないだけだよね」と伝え、できたことを見せに来たときには「すごいね!」と一緒に喜びました。娘も話していましたが、サボテンでは毎日自己ベストを目指して頑張っていました。新記録が出るとたくさん王冠マークを書いて嬉しそうに持ってくるので、その頑張りを褒めるようにしていました。また、娘に毎日1ページずつ取り組むように言うからには、私も毎日チェックして大きな花まるをつけて返すようにしていました。娘は花まるをもらうのが大好きでしたし、私も花まるをつけるのが大好きでした。
高濱 さらりとお話しされていますが、美結さんと本当にいい関係を築いてこられたのですね。
■高学年以降のかかわり方
高濱 高学年以降はどうでしたか?
お母さま 娘は早熟だったので、中学受験に挑戦させたいと考えていました。私はスクールFCの理念にも心を鷲掴みにされていたのでFCが大本命でしたが、自宅から遠いことが気がかりでした。FCと近所の進学塾をどちらも体験して本人がFCで中学受験に挑戦したいと言ったので、算数から始めることにしました。
高濱 勉強は、お母さまも教えられたのですか?
お母さま 勉強にはほとんど関わりませんでした。FCの先生方から「勉強は塾で教えるので、ご家庭では環境面のサポートをお願いします」と言っていただき、私も夫も最後まで勉強には口を出さないようにしました。
高濱 それがいいんですよ。
お母さま 娘はやるべきことに向き合えるタイプでしたが、それでも、小学生なのでいつでもうまくいくわけではなく、「勉強したら?」と言いたくなることもありました。しかし、実際に言ってもうまくいかず、不安なときには佐々木先生に相談するようにしていました。また、勉強を教える代わりに高濱先生の講演会に参加して、親としての心得を確認していました。受験直前期は自学室で過ごす時間も長かったため、私が口を出す隙がなかったこともよかったと思います。
高濱 聞けば聞くほど、美結さんが最後まで頑張り抜ける環境づくりを徹底されていますね。これから中学受験に挑むご家庭にとっても、大いに参考になると思います。ありがとうございました。
お母さま ありがとうございました。