2023年度の年末年始 花まる雪国スクール、現場からのレポートをお届けします!
今回は、「わいわい雪遊び王国」(2泊3日)のコースを引率した「スティック」のレポートです。
このたびは雪国スクールにご参加くださり、誠にありがとうございました。また、この日を迎えるためのご家庭でのご準備、子どもたちの背中を押してくださったこと、本当にありがとうございました。
天候にも恵まれ、青々とした空のもと、真っ白な雪のうえで思いきり楽しみ尽くした子どもたち。そんな3日間を振り返ります。
新潟に向けてバスが出発するとすぐにレクがはじまりました。最初は初めて会った人とのかかわり方がわからず様子見をしているような表情を浮かべていた子も、時間が経つにつれどんどん心の距離が縮まります。子どもたちに向けて伝え続けた【ことばのちから】。言葉には力があって、プラスにもマイナスにもなる、心が温かくなることもあれば冷えてしまうこともある。そんなメッセージを素直に受け取った子どもたち。気づけば宿でもバスでも雪遊び場でも「ありがとう」「お願いします!」「楽しみ!」「もっと楽しみたい!」といった前向きな言葉があふれていました。
心の距離が縮まった子どもたちは雪像コンテストにチャレンジしました。班で1つ何を作るかを決め、頭のなかのイメージを形にしていきます。 心の距離が近づいてきたからこそ、もめごとも起こるのが雪像コンテスト。思い通りにならないこともあります。そんななか、折り合いをつけて協力する子どもたちの姿がありました。きっとぶつかってまたつながって、もう一度ぶつかって……。そんなふうに絆が深まっていくのだと感じます。
子どもたちを迎えてくれた真っ白でふわっふわの雪。サラサラした雪を抱きしめて、「持ち帰りたい!」と笑う姿が。この場所でしか味わえない経験を積んだ子どもたち。ひとつのことに没頭する、夢中になれる雪遊びとなりました。
2日目にはまた、別の遊びエリアに場所をうつして自由遊び。ソリやゴムチューブ、ヒップスライダーなど多くの遊びも経験しました。 どこを歩いてもそこには雪、雪、雪。どんな遊びも仲間と雪があれば最高に楽しくなるようで、自然とその仲間の輪も広がっていました。
朝、ある男の子が雪玉を作ろうとしていました。ところが朝の気温は低く、なかなか雪が固まりません。しゃりしゃり…とすぐに崩れてしまいます。男の子は必死に握りますが雪玉は作れません。どうするのかな? と見ていると…積もった雪面をかかとをつかって削り、なかから昨日までに積もったであろう雪を取り出して握ろうとしたのです。上雪で温まっていたのか、埋まった雪は固まりました。
「何もなければ作ればいい、一見難しそうに感じることも、もしかしたらほかの可能性があるかもしれない」
この3日間、何度も何度も子どもたちの前向きな考え方、相手を思いやる心にふれました。 見ず知らずの仲間との知らない土地での3日間。子どもたちの心には確かに変化があったことでしょう。
最後まで名残惜しそうに雪山を見ていた帰りのバスのなか。 またここに来たいなあ…という声とともに解散地に向かいます。
またみなさまに会えることをこころより楽しみにしています。 改めて2泊3日、本当にありがとうございました。
2023年 冬
花まる学習会 スティック/小林駿平
小林駿平(こばやししゅんぺい)/スティック
花まる学習会(花まるオンライン ブロック長/埼玉ブロック)
写真館
<わいわい雪遊び王国>
🌳花まる野外体験公式サイト
https://hanamaruyagai.jp/