【イベントレポート】旅する読書~大人のための読書講座~2022年度第10回「子どもの本の未来 ~『これまで』と『これから』~」

【イベントレポート】旅する読書~大人のための読書講座~2022年度第10回「子どもの本の未来 ~『これまで』と『これから』~」

スクールFCの人気国語教師 平沼純による連続読書講座「旅する読書~大人のための読書講座~」。今年度最終回となる3月は、「子どもの本の未来 ~『これまで』と『これから』~」というテーマでお送りしました。

ご卒業おめでとうございます!

今回の講座では、まずは中学受験・高校受験を終えた子どもたちの様子をお伝えしました。

たくさんの卒業生を見送るこの季節。心に残る“贈ることば”が掲載されている本を複数ご紹介しました。その一つ、震災後に話題となった立教新座高等学校の当時の校長による祝辞(※)とともに、昨年平沼が訪れた福島県双葉町の様子もお伝えし、「いまの時代に社会に出るということ」について考えました。

※『生きるために本当に大切なこと』渡辺憲司、KADOKAWA、2021

 

日本の児童文学の歩み

今回は、1年間の講座のまとめとして、明治時代から現代までの日本児童文学の流れを概観しました。

 

 

その後、ゲストが有島武郎による『一房の葡萄』(青空文庫)を朗読しました。100年以上前に書かれた作品ですが、ヒリヒリするような子どもの心理描写は、いまでも変わらず読者に訴えかけます。

この作品の舞台となった横浜の春のおすすめスポットもいくつかご紹介しました。

🎤今回のゲスト
木曜日は臼杵遥志、土曜日は桂田拓弥(いずれも花まる学習会/花まる表現教育プロジェクト)が出演しました。

 

 

気になる本は?

ここからはちょっと趣向を変えて、現代の児童文学作品のなかからゲストに気になる本を選んでもらい、平沼が作成したポップ風の紹介文とともに本についてご紹介しました。

視聴者の方からチャットでリクエストもあり、結局は木曜日・土曜日ともに全冊ご紹介することとなりました。楽しみながら世界を広げてくれる魅力的な本ばかり。

ポップや本の帯を創作する活動は、子どもたち向けにもおこなっていますが、ご家庭でのアクティビティとしてもおすすめです。お気に入りの本を選んで、ぜひ作ってみてください。

 

『あひるの手紙』朽木祥(著)・ささめやゆき(イラスト)、佼成出版社、2014
『セカイを科学せよ』安田夏菜、講談社、2021
『おすしやさんにいらっしゃい! 生きものが食べものになるまで』おかだだいすけ(著)・遠藤宏(写真)、岩崎書店、2021
『はずれ者が進化をつくるー生き物をめぐる個性の秘密』稲垣栄洋、筑摩書房、2020
『おすしがふくをかいにきた』田中達也、白泉社、2022
『博物館の少女 怪異研究事始め』富安陽子、偕成社、2021
『イコ トラベリング 1948-』角野栄子(著)・今日マチ子(イラスト)、KADOKAWA、2022

 

1年間、ありがとうございました!

今年度もたくさんの方にご参加いただき、ありがとうございました。

2023年度は親子でご参加いただけるよう大幅にリニューアルして開催いたします。これまで通り木曜日と土曜日の2回開催したうえで、見逃し配信を1か月に延長。

ご参加お待ちしております!

▼詳細・お申し込みはこちらから
「旅する読書〜本から始まる素敵な世界〜」
https://www.schoolfc.jp/extension/j-hiranuma/2023/

 

(2023/3/16, 18 実施)

 

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