スクールFCの人気国語教師 平沼純による連続読書講座「旅する読書~大人のための読書講座~」。今年度第8回となる12月は、「Happy X’mas & Happy New Year! ~2022年の冬に読みたいこの一冊 ~」というテーマでお送りしました。
イギリスのいまの風景
冒頭は、事前に用意していたスライドを急遽差し替え、イギリスのクリスマスの風景をお届けしました。こちらは、現在イギリス・ダラム大学に留学中の元スクールFC用賀校講師が、講座の直前に送ってくれたものだそうです。まさにいま、この美しい風景が広がっている遠くの地に思いを馳せるひとときでした。
クリスマスにまつわるあれこれ
みなさんにとって、クリスマスとはどのような日でしょうか?講座では、クリスマスにまつわる書籍をご紹介しながら、「クリスマスとは?」「クリスマスツリーとは?」「サンタクロースとは?」について考えました。
ゲストの桂田拓弥(花まる学習会 表現教育プロジェクト)が『クリスマスのまえのばん』(クレメント・ムーア)を朗読しました。心温まるクリスマスの物語です。
クリスマスの知られざる歴史
華やかな現代東京のクリスマス。渋谷スクランブルスクエアから見下ろす夜景、東京ミッドタウン日比谷のイルミネーション…各地で心躍る風景が広がっています。さて、そんな日本のクリスマスの起源はと言うと、日本で初めてクリスマスが祝われたのは山口県下関市と言われています。ここは、フランシスコ・ザビエルが初めて本州に上陸した場所でもあります。
みなさんご存知のとおり、その後キリスト教は弾圧されます。そのなかでも信仰を持ち続けた「隠れキリシタン」は、「Love」を「御大切」と訳していたそうです。「愛」と呼ばれているものを「御大切」と言い換えてみると、よりわかりやすいような気がしますね。
ファンタジーとは
「ファンタジー」の語源を考えると、それは「見えないものを可視化する」というような意味になるそうです。子どもだから見える真実を描いたものとして名高いのはサン=テグジュペリによる『星の王子さま』です。3年前に平沼がパリへ星の王子さまゆかりの地をめぐった旅を、写真とともに辿り、その思想に触れました。
最後に、もう一度ゲストの桂田による朗読をお届けしました。読んだのは、『戦争をやめた人たち -1914年のクリスマス休戦-』(鈴木まもる、あすなろ書房)。今年出版された絵本ですが、あとがき執筆中にロシアがウクライナに侵攻し、それを受けて絵を描き直したそうです。平和への祈りが込められた一冊です。ぜひお手に取ってご覧ください。
今回のおまけコーナー
講座終了後、平沼が担当している「合科授業」で子どもたちが挙げた「2022年のマイ・ニュース」からの抜粋と、オリジナルのクリスマスツリーをご紹介しました。
みなさまの「マイ・ニュース」は何だったでしょうか?
2023年が皆さまにとって実りある年になりますように願っております。2023年もどうぞよろしくお願いいたします!
(2022/12/15, 17 実施)
📚今回の講座に関連するブックリストをスクールFC公式WEBサイトで公開しています。
https://www.schoolfc.jp/extension/j-hiranuma/2022/#november
当講座では、一週間の見逃し配信を行っております。当日ご都合がつかない方も、ぜひお申し込みいただき、お時間のある時に視聴していただければ幸いです。
📚神保町ブックハウスカフェでも連続講座を開催しています!
平沼純 連続講座「大人のための読書講座~とびらを開いて物語の旅へ~」
次回1月12日(木)が今年度最終回となります。
▼ブックハウスカフェのホームページよりお申し込みください。
https://bookhousecafe.jp/event/content/544
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