【イベントレポート】Atelier for KIDs「風に揺れるオブジェ」|ARTのとびら

【イベントレポート】Atelier for KIDs「風に揺れるオブジェ」|ARTのとびら

2022年9月のAtelier for KIDs@ オンライン!のキロクです。
リアル授業で大人気だったテーマを、オンラインで初開催しました🎨

今回のテーマは、「風に揺れるオブジェ」。

 

▼活動の様子を動画でご覧いただけます

※これまでのすべての活動記録は、公式サイト「活動のキロク」からご覧いただけます。

 

 

今回は、おうちにもあるかもしれない素材「クリアファイル」を使って、立体的な作品表現に取り組みました。SDGs、リサイクルをテーマに、新たなる命を吹き込んで、アート作品に仕上げます。

 

 

 

いつも授業の最初に確認する「ARTのとびら きはん」

 

 

この3つの哲学は、もうみんなのこころに育ってきています。
(保護者のみなさまも、この環境を守るために大切な視点を学んでくださっています。ありがとうございます。) 

まずは、みんなでいつものように「インタラクティブアート!タイム」

  

 

素材の特徴をつかんでいくうちに、五感を通した刺激から「こんなこともできるかもしれない」とひらめきを得ていきます。

やわらかく簡単に表情を変えることのできるワイヤーを使って、空間全体を作品としてイメージして捉えながら創作していく、オブジェ制作。

クリアファイルは、紙のようにとらえて折ったり切ったりすることもできますし、紙とは違い、弾力があり、元に戻ろうとする力が働くことを利用して、立体的な形を作り出すことが容易です。

創作中は、折る、切る、丸める、挟み込む、貼り付ける、描く…子どもたちの思いつくまま、様々な動きを加えていきながら、変化する素材と対話する時間です。

「じゆうとは、自分で決めること」だとわかっている子どもたちは、黙々と、自分の表現したい世界を作り出すことに没頭していきます。

 

 

それぞれの“いまの関心”に向かってやり抜くことができると、気持ちの良い達成感が生まれていきます。

やってみたいと思ったことを、ダメと言われずに、没頭する。制作中、じゆうを担保されていれば、子どもたちは「どうしたいのか」と自己と対話し続けることができます。

そうすることで、「自分なりの世界観=何を美しいと思うのか」を自覚していくことにつながります。

そしてそれは、「自分の思いを大事にする」「答えは自分のなかに必ずある」という確信を、子どもたちのなかに育てるのです。

 

 

誰かの気にいるような正解を、自分の外側に価値基準を求めるのではなく、自分がどうしたいのか、に耳をすませる。

やらされる何かをやる人、ではなく、自分がやりたいことを知り、何かを生み出していける側の人であれますように。

 

 

制作中は、素材の特色を生かした作り手の感性や知性の共有を言葉にして伝え合います。

オトナの言う通りでもない、「自分がこうしたい」ということを貫く経験をたくさん積んだ子は、自分を信じて、自分でしあわせを決められる子になるのです。

 

 

誰かの気にいる正解を求めるのではなく、自分と対話することを通して、答えは必ず自分のなかにある、という軸を培っていく。

Atelier for KIDsは、創作を通して、オリジナルな自分自身を丸ごと肯定していくクラスです。

 

 

子どもたちが制作した、世界で一つの空間のオブジェ。家のどこに飾ろうかと考えるのも、また楽しい創作の続きです。

日曜日の午後、おうちのなかが、ちいさな美術館となりますように。

(2022/9/18実施)

 

▽▼保護者の方より▽▼

久々の参加を楽しませてもらいました。息子はクラス後、はじめの「ARTのとびら きはん」で当てられて答えるまだは緊張していたと話してました。そして、最後の鑑賞会で先生から見せてくださいと指名されたことも嬉しかったようで、満ち足りた時間となったことに感謝しております。緊張の糸がほどけて作品を作る間は、これまでより心地良かったようで、自分が落ち着く居場所を感じているようでした。

さて、今回のテーマは「風に揺れるオブジェ🎵」。初めは何を作ればいいか分からないと言っていましたが、「風車ってどう作るの?」から始まり、いつもは何でもパソコンで検索してYouTubeで気になる動画を見つけて作っていますが、「今日は調べず自分で想像して作ってみよう!」と私が促すと、違うレーダーが働いたようでジェット機を作ることになりました。

「クリアファイルを折り紙のように使い、ストローを付けて、その中にワイヤーを通すことで動きを出す仕掛けを作る!」と、男の子らしい作品となりました!細部は、先生の入れてくださったベルなどで装飾を付けて。

最後のコミュニケーションタイムでの割り箸鉄砲もですが、ここしばらくの息子のレーダーは男子の感性が強烈に反映されたものばかり。こうした思考の波もおもしろいですね!親の私は、素材のクリアファイルが、リユースのものとの記載に、SDGsの視点に良いことだと思ってもおりました。

3年生男子の母

8月の回には参加できなかったので、2か月ぶりの活動でした。以前約束した通り、ときどき様子を見に行き、「入っていい?」と聞いてから部屋に入るようにしました。何度か様子を見に行くと、作ったものを私に教えてくれました。活動が終わったあと、ほかのお友達が作っていたものがどんなものだったか私に教えてくれました。いままではお友達のことが話題にのぼることがなっかたので、本人のなかで少し余裕が出てきたのかもしれないな~と思いました。そして、友達の作品を参考に、もう一つ作品を作りました。

毎回、自分の作品を大事そうに部屋に飾っています。今日も自分が寝る場所のすぐ近くに飾って満足そうでした。今日もありがとうございました。

2年生女子の母

クリップの形を変えるアイディアにとりつかれて、創作が始まるやいなや3つのクリップを丸くすることに集中していました。周りに惑わされず自分のやりたいことに没頭する姿が、おもしろいなーと思って見ていました。

ファイルは5枚ほど重ねて同じ形に切って、穴を開けてワイヤーに通していました。こだわりポイントは、色がバラバラになるように配置して、2枚や3枚で重なったときの色の違いが楽しめるようにしたことだそうです。

Zoomの画面から見えるみなさんの制作中の真剣な表情がステキだったことが印象的でした。また、Rin先生がのぶこ先生に「先生、見て!」と作品を見せていたお姿が、先生も一緒に楽しんで制作する様子は子どもたちにも伝わるだろうなと感じました。

観賞会では、自分から意欲的に見て欲しいポイントを言葉でアピールしていました。こんなに自ら発言する姿を見たのは初めてで、充実した制作時間だったようです。ありがとうございました。

3年生女子の母

 


 

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「ARTのとびら」とは?

教育者でありアーティストである”Rinせんせい“こと井岡由実が主宰する、花まるグループの芸術部門。
2009年から継続している子ども向けワークショップAtelier for KIDsは、「作品を作る」こと、また「鑑賞する」ことを通して、子どもたちの持っている唯一無二の個性があらわれる環境を整え、それをまるごと認め合うクラス。

「ART×教育」をテーマに、教育者の視点でデザインしたレシピを用いて、アーティストのこころで、子どもたちの「非認知能力」を育成します。

子どもと関わる大人に向け、大人自身が自分と対話する時間を通して、自分らしい子育てや教育、生き方に向き合うことを目指すワークショップや講演も実施しています。
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▶︎ARTのとびら https://www.hanamarugroup.jp/art-edu/
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