2021年度を振り返ってみると、あっという間の一年でした。4月、新たなメンバーでのスタートを切り、教室で子どもたちの成長を感じていた矢先、オンライン授業に…。不安もありましたが、画面越しの子どもたちの笑顔に、「オンラインでも子どもたちが『学ぶことって楽しい!』と思える授業を届けたい!」その一心で毎週授業を行ってまいりました。
教室での授業が再開。画面越しでは感じることのできなかった子どもたちのぬくもり、体温を感じられる距離で授業ができることがうれしくて、思わず一時間以上も前に教室に到着していたことも。いまとなってはすべて良い思い出です。
何事にも全力投球な姿が印象的な、かわいらしいIくん。教室に来て開口一番、
「今日ぼく、ママから鉛筆もらったんだよ!見せてあげる」
と、にんまり顔でかばんから鉛筆を取り出しました。見せてもらうと、【あなたはわたしの宝物】と書かれた鉛筆でした。
「ぼく、お母さんのたからものなんだって」
見たことがないくらいに目じりを下げて、これ以上の笑顔はない!と言わんばかりの表情。うれしくてうれしくて、授業中も何度もかばんのなかの鉛筆をチラッとみてはにっこりするIくん。鉛筆を眺めたあと、わたしと目を合わせて、またにんまり。その表情がたまらなく愛おしく、なんだかあたたかな気持ちになりました。お母さんから愛されていることを感じ取っているからこそ、のびのび成長しているのだなあと感じました。
私も教室でお預かりしているすべての子どもたちのことを「たからもの」だと思っています。一人ひとりの個性を大切にしつつ、子どもたちにとってより良い学びを提供できる授業をおこなってまいります。
どんなに辛く困難なことも、乗り越えた先には「できた!」の喜びが待っています。その「できた!」の達成感を教室の子どもたちと共有できる存在でありたいと思っております。子どもたちが躓いたとき、そっと手を差し伸べ、どうすれば目の前の壁を乗り越えることができるのかを一緒に考え、寄り添いながらサポートしてまいります。
花まる学習会 小池麻菜(2022年)
*・*・*花まる教室長コラム*・*・*
それぞれの教室長が、子どもたちとの日々のかかわりのなかでの気づきや思いをまとめたものです。毎月末に発行している花まるだよりとともに、会員の皆様にお渡ししています。
花まる学習会 小池麻菜(2022年)
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それぞれの教室長が、子どもたちとの日々のかかわりのなかでの気づきや思いをまとめたものです。毎月末に発行している花まるだよりとともに、会員の皆様にお渡ししています。