【イベントレポート】Atelier for KIDs「ペーパーARTおかわり!」|ARTのとびら

【イベントレポート】Atelier for KIDs「ペーパーARTおかわり!」|ARTのとびら

2023年1月のAtelier for KIDs@ オンライン!のキロクです。

 

  

▼活動の様子を動画でご覧いただけます

※これまでのすべての活動記録は、公式サイト「活動のキロク」からご覧いただけます。

  

 

2023年最初のAtelier for KIDs!先月から引き続き、身近に存在している「紙」を使ったアート制作です。

まずはインタラクティブアート。

 

 

画面を使って、双方向にやりとりをしながら、まずは素材となる紙の特徴を、インタラクティブアートを通して共有していきます。

 

素材の特徴をつかんでいくうちに、五感を通した刺激から「こんなこともできるかもしれない」とひらめきを得ていきます。

今回のテーマは「紙を編む」。

細長く帯状に切った紙を利用して、紙をまるで編むようにして交差させ、何本も何本も編み続けることで、再び紙を再構成させていく「ウェービングアート」。布よりも繊細な紙の触感を、切れないように大切に扱いながら編み込んでいく作業は、なかなかハードルが高い技術とも言えるでしょう。

 

どの色をどんな順番で、編んでいくのか、軸となる紙の切り込みのデザインはどうするのか、幅の太さをどのくらいにしたいのか…

自分と対話しながら無心で色を選び、没頭することができるこの創作レシピは、大人でも夢中になってしまいます。

ウェービングの技法を共有してから、個人の「興味」「関心」に沿って、紙を使った様々な作品制作をする「じゆう制作」の時間となります。

つまり、自分の「いまやりたいこと」に沿うかどうかで、ウェービングの技法を使うも使わないも、自分で決めて良いということになります。

そばで見ている私たち大人は、「こうしなければならない」という幻想や縛りから逃れて、「本当の意味で自由=他人から与えられるゴールを目指すのではなく、自分と対話し、「作者である本人がやりたいことをやれているのかどうか」を軸に、見守らなければなりません。

 

 

年齢によって、発達段階や興味は違ってきます。
「やってみたいけど、うまくいかなくて感情が揺れる」子もいるでしょうし、「いまそれには特に興味がないから、好きに作ろう!」という子もいるでしょう。

「じゆうとは、自分で決めること」をわかっている子どもたちは、黙々と、自分の表現したい世界を作り出すことに没頭していきます。

それぞれの、いまの関心に向かってやり抜くことができると、気持ちの良い達成感が生まれていきます。

 

先生の言った通りに作る必要も、誰かが気にいる作品に仕上げる必要もありません。正解はない表現の世界で、自分の”やりたいこと”を優先します。

「うまくいかない」と葛藤する体験は、尊い学びの時間。「どうやったらできるのだろう」と試行錯誤したり、発想の転換を図ったり、折り合いをつけて着地点を見出すための貴重な経験。

うまくいく、ことだけが重要ではないのです。

 

 

やってみたいと思ったことを、ダメと言われずに、没頭する。
制作中、じゆうを担保されていれば、子どもたちは、「どうしたいのか」と自己と対話し続けることができます。

そうすることで、「自分なりの世界観=何を美しいと思うのか」を自覚していくことにつながります。

そしてそれは、「自分の思いを大事にする」「答えは自分のなかに必ずある」という確信を、子どもたちのなかに育てるのです。

 

 

出来上がった作品が、「具体物」である必要はありません。

おうちでの鑑賞をするときは、「それ何?」という質問ではなく、その作品を先入観なくそのまま観察してみてください。

そうすると、その色彩や、形態のおもしろさに気づくはずです。

 

  

誰かの気にいるような正解を、自分の外側に価値基準を求めるのではなく、自分がどうしたいのか、に耳をすませる。

やらされる何かをやる人、ではなく、自分がやりたいことを知り、何かを生み出していける側の人であれますように。

オトナの言う通りでもない、「自分がこうしたい」ということを貫く経験をたくさん積んだ子は、自分を信じて、自分でしあわせを決められる子になるのです。

 

 

今年も、子どもたちの持つオリジナリティを作品を通して見つめ続けていきます。

何か困ったこと、相談などあれば小さなことでもお知らせくださいね。出来上がった作品は、ぜひLINEにお送りください。

楽しみに待っています😉

(2023/1/22実施)

 

▽▼保護者の方より▽▼

今回は終始リラックスして参加を楽しむ娘の様子がとなりの部屋から窺えました。授業の前の塗り絵タイムも大好きなようで、今回はペンケースから見ないで色鉛筆を3本取って、その3色でRinきのこさんをデザインするというテーマを自分で設定して塗っていました。時間が余ったようで、今度は前回余った色紙に自分でRinきのこを描いていました。制作では、その自作Rin先生きのこのおうちを作りたくなったようです。先生の提案やほかの子のやっていることにも興味を示しながらも、黙々と自分の世界を突き進んでいました。…がその作業の大胆なこと。

初めは2色の細長い紙を貼り合わせてソファを作ろうとしたそうなのですが、両面テープで貼ったところが引きつれてしまい、ややいらつきながら剥がしたら破れました。「この裂けた形もかっこいいね」と言ってみましたが、そこはあっさり、「こいつはい失格」と端へ追いやり、ここからは黙々とおうち作りに没頭しました。最後にRin先生きのこを入れようとしたら入口が小さくて入らず、これまた大胆にはさみでザクザク切り広げていました。以前の私だったら、確実に「もっと丁寧にやったら?」と言っていたと思います。

でも、やりたいことがはっきりしていて、こうと思ったら細かいことは気にせずすぐに行動するところは娘の長所で、それを思いきり発揮できる場があることはとても幸せなことなんですね。

おうちは、昨年のサンキャッチャーのプロジェクトのときのものをイメージしたそうです。自然のなかに立っていたので周りに草を描いたとのこと。その娘の思いを、りょうこ先生が見事に言い当ててくださったことに驚き、嬉しかったです。いつも先生方には子どもの作品を素敵な言葉で受け入れてくださり、ありがとうございます。

本日もありがとうございました!小学生として通常回への参加は、今回が最後になったと思います。思えば、1年生で参加したときから娘の作品は総じてシンプルで、完成品を見たときの「え、これ?」という感想を、私は何度飲み込んだことか…。でも、作る過程において、彼女が素材に思いを馳せたり、どう作るか判断したり、多くのことを考えたうえでこの作品が出来上がっているのだということが、いまは多少わかるようになりました。作品を見たときに親の意見を押し付けるのではなく、こちらが感じたことを淡々と言ってみるだけで、子どもが勝手に自分の思いを教えてくれるというのは、Rin先生に教わった大事なことの一つです。実践してみると、本当にいつもその通りのことが起こります。

6年前の私は、「ART」という言葉は完成品のことを指すのだと思っていました。いまは、作品を作るための過程というか、何かを作ろうとするおこないそのものが「ART」なのだろうと考えています。

2月も申し込む予定です、そして3月の卒業式の日もばっちり空けております!久しぶりのリアルART、楽しみにしています。

先日はありがとうございました!授業中は別の部屋にいたのですが、出来た作品を満足そうに持ってきました。見せてもらうとカラフルななかに『あとりえホーきっず』の文字✨フォーがホーに聞こえてたんだなーと思って息子を見たらドヤ顔(笑)、いい時間を過ごせたようです。

いままで授業が始まっても封筒の色塗りが気になって手を止められないことが少し気になっていたのですが、今回は授業が始まったとたんに手を止めてRin先生の話を真剣に聴いてました。背筋もピンと伸びて、授業に向き合っている息子の姿にものすごい成長を感じました✨いつもありがとうございます。

12月はバタバタして感想を送れなかったのですが、初めてのコミュニケーションタイムで見せたかったのは、羊毛フェルトで作った飾りでした。ちくちく楽しかったのでお伝えしたかったみたいです。そのときの写真も添付させていただきますね。来月のARTプロジェクト、どんな感じになるのか楽しみにしてます!

 


 

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「ARTのとびら」とは?

教育者でありアーティストである”Rinせんせい“こと井岡由実が主宰する、花まるグループの芸術部門。
2009年から継続している子ども向けワークショップAtelier for KIDsは、「作品を作る」こと、また「鑑賞する」ことを通して、子どもたちの持っている唯一無二の個性があらわれる環境を整え、それをまるごと認め合うクラス。

「ART×教育」をテーマに、教育者の視点でデザインしたレシピを用いて、アーティストのこころで、子どもたちの「非認知能力」を育成します。

子どもと関わる大人に向け、大人自身が自分と対話する時間を通して、自分らしい子育てや教育、生き方に向き合うことを目指すワークショップや講演も実施しています。
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