2022年度も、スクールFCの人気国語教師 平沼純による連続読書講座がスタート! 第1回は、「本は友だち~とびらを開けばひみつの時間~」というテーマでお送りしました。
読書にまつわる疑問
まずは、読書にまつわる疑問におこたえしました。子どもたちからよく訊かれる「本って、読まないといけないの?」「厚くて長い本を読まないといけないの?」また、保護者の方からよく訊かれる「子どもを本好きにするにはどうすればいいの?」についてです。
これらに対して平沼は、3つの提案をしました。1つ目は、「先入観にとらわれず、さまざまなジャンルの本に触れよう!」です。 お子さんに、物語の本ばかり勧めてはいませんか? なぞなぞや言葉遊びの本、図鑑など、興味を示す本は子どもによって違います。まずはいろいろな本に触れさせて、本の楽しさを実感させてあげましょう。それをきっかけに、読書の世界を広げていくことができます。
料理や遊びとつながる本の世界
2つ目の提案は、「本以外のさまざまな体験と結びつける」こと。最近、各地の学校給食で、本に出てくる料理を献立に入れる取り組みが行われています。そんなふうに、本以外の入り口から本の世界に入ってもらうこともおすすめです。また、各地に伝わる昔話は、自分が住んでいる場所が舞台になっているため、身近に感じやすいようです。今回のゲスト、臼杵が朗読した東京の民話『猫の恩返し』は、主人公の猫のお墓が東京・両国の寺院にあります。そのような身近なスポットを訪れるのもよいですね。
講座内では、他にも気軽に訪れることのできる絵本や児童文学にまつわるスポットをたくさんご紹介しました。その一つが、2022年から川上未映子氏による新訳が刊行される『ピーターラビット』シリーズの舞台を再現した、埼玉県にある資料館。作者のビアトリクス・ポターは実は研究者としての顔もあり、ピーターラビットの物語にも正確な観察と深い洞察が現れています。世田谷美術館で開催中の展覧会も合わせて、実は「かわいい」だけではない、奥深いピーターラビットの世界を探ってみてはいかがでしょうか?
大人とは違う子どもの視点
3つ目の提案は、子どもの年齢や特徴を踏まえて柔軟に対応する、ということです。子どもは成長段階によって読書の捉え方も、仕方も異なります。目の前の子どもが求めているものは何か…?今回の講座がヒントになれば幸いです。
「本選びから本の楽しみ方までご紹介くださり、ためになりました。民話等、自分が今までかかわってこなかったジャンルの本の魅力も改めて知ることができて、楽しむことができました」「ワクワクするお話をありがとうございました。初めて参加させていただきましたが、たくさん本をご紹介していただき、私が読みたくなりました。講座中に、ネットショップの買い物かごがいっぱいになりました(笑)」など、たくさんのご感想をいただきました。
ボランティアをされている方、司書の方を含め、たくさんの方にご参加いただきました。みなさま、ご参加ありがとうございました!
(2022/4/21, 23実施)
\今後の開催予定・ブックリストを公開中!/
🌟 次回は6月16日(木)・18日(土)
『世界は多様で面白い! ~子どもの本で知る世界のこと~』をテーマにお送りします。知れば知るほどその奥深さ、複雑さに驚かされるこの世界。世界の多様性を味わって自分の「あたりまえ」にゆさぶりをかけ、混乱を楽しむエキサイティングな旅へとご案内します。ゲストコーナーは、スクールFC社会科の人気講師・狩野崇による「街を歩いて知る世界」をテーマにしたミニ講座です。同じ地球に生きる友人たちへ思いを馳せる時間をお届けします!
▼こちらで、ブックリストと写真の一部を公開しています!
https://www.schoolfc.jp/extension/j-hiranuma/2022/#june
📕 平沼純 の書籍
『マンガでわかる!10才までに知っておきたい名作120』
本体価格:1,500円+税
発売日:2021年12月10日
出版社:永岡書店
監修:高濱正伸 ・平沼 純
https://www.amazon.co.jp/dp/4522438796
🌸今回のゲストは、花まる学習会の臼杵遥志でした。
《表現教育プロジェクト》
https://peraichi.com/landing_pages/view/hanamaru-hyougen
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