今年のShining Hearts’ Party(以下SHP)は、さいたま市文化センターで行うことができました。ご来場いただいたみなさま、YouTubeでご覧いただいたみなさま、そしてボランティアでお手伝いいただいたみなさま、本当にありがとうございました。
年に一度、懐かしい顔にお会いすることが楽しみで一観客として参加していますが、今年は2年ぶりということで、会場のあちらこちらで、「しばらくぶりです!ご無沙汰しています!」という言葉が聞こえてきました。卒業生の保護者にお会いすると、ついつい子どもたちの近況が気になって話が長くになってしまいますが、思わぬ昔話が出てきて、うれしくなることがあります。
花まるグループでは、最近卒業生が入社してくれることが増えました。私の教え子もすでに数名入社して現場で活躍してくれています。先日のSHPにもその教え子の一人が会場の手伝いに来ていました。彼(Sくん)と立ち話をしていると、あるお母さんから声をかけられました。どうやらSくんをご存知の様子。Sくんと、そのお母さんのお子さんは同級生で、ともにFCで学んだ生徒なので、互いに知り合いでも不思議ではないのですが、よくよく話を聞いてみると、お母さんが「松島先生、Sくんは私が紹介したんですよ」という一言に合点がいきました。Sくんはその後社会人としてFCを支えるまでになっているわけですから、そうしたつながりを作っていただいたお母さんに、改めて感謝の気持ちでいっぱいになりました。
こうした保護者のご支援によって、つながらせていただくことは数えきれないほどあります。ある大手企業の社内向けの子育て講演会に呼んでいただいたとき、当日の司会の方が教え子のお母さんだったことや、直接の教え子でなくても、小学校の家庭教育学級や私学の教育講演会などの主催されたPTAの方が、花まるやFCの保護者だったことはよくあることです。ご存知の方も多いかもしれませんが、NPO法人「子育て応援隊むぎぐみ」は卒業生の保護者中心に運営されています。花まる子育てカレッジでは、卒業生の保護者に受験の経験談をお話ししていただくシリーズが始まりました。
振り返ればスクールFCは、埼玉大学附属小学校の保護者からの開校の声にお応えする形で始まりました。その後も、各地の花まる学習会の保護者の要望に沿う形で開校し、現在は11か所にスクールFCがあります。最近でも小学校の講演会にうかがうと、地元の保護者に「この辺にFCを開校してください」という嬉しい言葉をいただきます。すぐにお返事できない心苦しさもあるのですが、ご期待にそえる環境を用意したうえで、責任をもってお子さまをお預かりしたいと考えています。湘南エリアも東戸塚校開校時にそうした声をたくさんいただいていた地域です。今回ようやく準備が整いましたので、2022年2月にスクールFC辻堂校を開校いたします。お知り合いの方がいらっしゃいましたら、お知らせいただければ幸いです。
もうすぐ入試本番です。受験生をお持ちのご家庭にとっては心配の種は尽きないと思いますが、ここまでがんばってきたわが子を最後まで信じてあげてほしいと思います。困ったときは、そのときこそ遠慮なく、FC・道場・TECHを頼ってください。お通いいただく子どもたち全員が「幸せな受験」を実現できるように、全力を尽くしてまいります。
2021年もコロナによってさまざまな制限を余儀なくされてきました。オンラインへの切り替えなど、多くのみなさまのご理解とご協力のおかげで、授業運営に大きな支障もなく、ここまで来ることができました。改めてお礼を申し上げます。2022年がみなさまにとってよい年になりますよう、心より願っております。
スクールFC代表 松島伸浩
🌸著者|松島 伸浩
1963年生まれ、群馬県みどり市出身。現在、スクールFC代表兼花まるグループ常務取締役。教員一家に育つも、私教育の世界に飛び込み、大手進学塾で経営幹部として活躍。36歳で自塾を立ち上げ、個人、組織の両面から、「社会に出てから必要とされる『生きる力』を受験学習を通して鍛える方法はないか」を模索する。その後、花まる学習会創立時からの旧知であった高濱正伸と再会し、花まるグループに入社。教務部長、事業部長を経て現職。のべ10,000件以上の受験相談や教育相談の実績は、保護者からの絶大な支持を得ている。現在も花まる学習会やスクールFCの現場で活躍中である。